「シティを困らせた」 元英代表コンビ、チェルシーの“不振FW”を立役者として称賛

シティ戦で活躍したチェルシーFWティモ・ヴェルナー(写真左)【写真:AP】
シティ戦で活躍したチェルシーFWティモ・ヴェルナー(写真左)【写真:AP】

シティの4冠を阻止したチェルシー、シアラー氏とA・コール氏はヴェルナーを称賛

 チェルシーは現地時間17日に行われたFAカップ準決勝マンチェスター・シティ戦に1-0で勝利し、決勝進出を決めた。この試合、唯一のゴールを決めたのはモロッコ代表MFハキム・ジイェフだったが、元イングランド代表FWアラン・シアラー氏と同DFアシュリー・コール氏は、得点力不足が指摘されているストライカーを称賛している。英紙「メトロ」が報じた。

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 シーズンも終盤を迎え、マンチェスター・シティの4冠達成が話題にのぼり始めたなか、チェルシーが偉業達成に待ったをかけた。現地時間14日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第2戦ドルトムント戦から先発8人を入れ替えたシティに対し、チェルシーは優勢に試合を進めた。後半10分には、カウンターからジイェフがこの試合唯一となるゴールを決めてチェルシーが1-0で勝利し、2年連続の決勝進出を決めている。

 勝利の立役者として、シアラー氏とA・コール氏が称賛したのが、ドイツ代表FWティモ・ヴェルナーだ。加入直後こそゴールを量産したが、11月以降は、わずか2ゴールしか挙げていない。現在も2月以降はゴールから見放されており、批判を集めている。

 CL準々決勝ポルト戦(0-1)で先発から外れていたヴェルナーだが、シティ戦では相手の守備の背後を取り、今季12度目となるアシストを記録。英衛星放送「BBC」でシアラー氏は「ヴェルナーは素晴らしい走りを見せ、ジイェフはゴールに押し込むだけだった」と、コメントした。

「試合前にもヴェルナーについて話をした。彼が決定的な場面でミスをするシーンを取り上げたが、だからこそ彼は今日のチームにいた。最後尾のDFの背後を狙って走るように指示を受けて、シティを困らせた。チェルシーは勝利に値した。多くのチャンスを作り出していたのは、彼らのほうだったね」

 このコメントにA・コール氏も同調。「これができるから、私はヴェルナーのプレーが大好きなんだ。彼は相手を分断する。低い位置に降りすぎることもあるが、あのデコイ・ラン(おとりになる走り)があって、背後からジイェフは2人のセンターバックの間に走り込めた。今日の試合では、シティに問題を起こし続けていたね」と、その動きを絶賛した。

 昨季のブンデスリーガで34試合28得点を挙げた決定力を示せていないヴェルナーだが、ゴール以外のところで評価を取り戻しつつある。新ストライカー獲得も報じられるなか、シーズン終盤で自身の評価を取り戻せるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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