プレミア全クラブ、来週末にSNSボイコットの可能性 人種差別問題受け検討と英報道
多くのクラブが賛同の意思、23~26日までSNSから姿を消す可能性も?
人種差別問題は、サッカー界でも根強く残る問題となっている。英紙「デイリー・メール」が報じたところによると、プレミアリーグのクラブは来週末にソーシャルメディア(SNS)を全面的にボイコットすることを検討しているようだ。
黒人選手が多くプレーするプレミアリーグでは、昨年5月にアメリカで起きたジョージ・フロイドさん死亡事件をきっかけに世界中で知られるところとなった黒人への差別撤廃を訴える「ブラック・ライヴズ・マター」運動へ賛同。新型コロナウイルスによる中断の再開後から、人種差別反対の意思表示としてキックオフ直前に選手が膝をつくポーズをとるようになった。
ただ、それでも選手への人種差別は止むことを知らず。ここ最近では、プレミアリーグ第31節トッテナム対マンチェスター・ユナイテッド(1-3)戦でのファウルを巡り、試合後からトッテナムの韓国代表エースFWソン・フンミンに対し、SNSで悪質な人種差別的コメントが向けられていた。
「デイリー・メール」紙によると、ここ数カ月で選手たちが受けた人種差別的発言の数々を受けて、パワフルで象徴的なメッセージを発信するため、一斉にSNSをオフラインになる準備をするクラブが増えているという。そのため23日から26日まで、全クラブが同時にSNSから姿を消す可能性があると報じている。
今回の運動を主導するのは、リーグ側よりもむしろクラブとのことで、一致団結したアプローチが求められるなか、すでに多くのクラブが賛同の意思を示している。
該当期間内の25日には、マンチェスター・シティ対トッテナムによるカラバオカップ決勝も予定されているが、果たしてSNSからプレミアリーグクラブがブラックアウトするのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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