Jリーグ初参戦の韓国代表MF 対戦した日本人選手で印象に残った「2人の10番」は?

2019年E-1選手権の日本戦にも出場【写真:Getty Images】
2019年E-1選手権の日本戦にも出場【写真:Getty Images】

熾烈なポジション争いは想定内「途中出場でも勝利に貢献できる活躍がしたい」

 今はチームでのスタメンに定着することが、チュ・セジョンに課された課題。ポジション争いも熾烈になるのは覚悟している。

「そこは日本に来る前から想定内です。僕は外国人選手であり“助っ人”選手なので、チーム内で競争して、結果を残していかなければいけないのはよく分かっています。ただ、先発で出られるのが一番いいですが、途中からピッチに入ったとしても、勝利に貢献できる活躍がしたい。チームが良い状態でなければ、自分にも良くないですから」

 ガンバ大阪は昨季J1リーグで2位、天皇杯も決勝まで進出したが、川崎の厚い壁を越えることはできなかった。今季は4年ぶりに出場するAFCチャンピオンズリーグ(ACL)とリーグ優勝を目標に掲げる。

「そういえば今年、ガンバ大阪が創立30周年だと聞いたので、そんな年に来たからには、タイトルを一つでも取れるようにチームに貢献したい」

 今は練習場と宿舎の往復が日課となっているが、新型コロナウイルスの感染状況が少しずつ収まってくれば、もちろん大阪市内の街も楽しみたいと思っている。

「人がたくさんいるところにはまだ行けないので、いずれ道頓堀に行って美味しいものも食べてみたいです。ファンが街中で見かけたら声をかけてくれるような活躍をして、チュ・セジョンの名前を覚えてもらえるようにしたい。これからも応援してください」

 Jリーグにやってきた久しぶりの現役韓国代表MFチュ・セジョン。チームでポジションを確立すれば、これまでの経験を活かした力がACLやリーグ戦で必ず生かされるに違いない。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)


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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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