マンC、ハーランド獲得失敗の“プランB”にトッテナムFWケイン? 「はるかに安価」
争奪戦となるハーランドは233億円の移籍金が発生する見込み
新ストライカーを探すマンチェスター・シティは今夏でのノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド(ドルトムント)獲得を目指しているが、もしこの契約が実現しなかった場合の“プランB”として、トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケインの獲得も検討しているようだ。英メディア「90min」が伝えている。
シティでは、数年前から退団の可能性が取り沙汰されてきたアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが先ごろ、ついに今季限りでの退団を表明した。2011年にアトレティコ・マドリードから加入し、“クン”の愛称で知られる同選手は、シティで通算384試合に出場し、クラブ歴代最多257得点をマーク。プレミアリーグを4度、リーグカップを5度、FAカップを1度と多くのタイトルをクラブにもたらした。
そんなエースを失うこととなるシティの今年の最優先事項は新ストライカーをチームに入れること。すでにバルセロナ退団が噂されていたアルゼンチン代表FWリオネル・メッシにオファーを出していたが、スペインメディアは、メッシはバルサとの契約を更新すると報道。そんななかで理想的な選手として挙げられているのが20歳の神童ハーランドだ。
ただ、このハーランド獲得が容易ではない。レアル・マドリード、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーなどというようなビッグクラブから関心を寄せられ、さらにドルトムントは今夏のマーケットにおいて、ハーランドの移籍金を1億8000万ユーロ(約233億円)に設定する見込みと報じられていて、しかもイングランド代表MFジェイドン・サンチョの移籍を阻止する際にもこのような高額な移籍金を貫き通し成功したという実績もある。
そこで英紙「ザ・タイムズ」によると、ハーランド獲得に失敗したときの代替案として、トッテナムのケインの名前が挙がっているという。
トッテナム下部組織出身で27歳のケインは、下部リーグへのレンタル移籍を繰り返した後の2013-14シーズンにトップチームに定着。14-15シーズン以降は今季も含めてリーグ戦7年連続17得点以上を記録しするなどの活躍を見せているが、トッテナム自体が近年タイトルとは縁がないことから、ケインもチームタイトル獲得の経験がない。それ故に、ここ数カ月、ケインの去就が取り沙汰されている。
「90min」はケインについて、「ハーランドより7歳年上なので、同じような長期的投資は難しいものの、すでにプレミアリーグにおけるゴールスコアラーとしての実績がある」と評し、「トッテナムは1億5000万ポンド(約228億円)のプライスタグを付けるとの噂があるが、これはケインに関心を示すチームを追い払うためのものとされていて、実際にはハーランドよりもはるかに安価となる可能性がある」と綴った。
果たして、ハーランドかケインのいずれかが今夏にシティ加入となるのだろうか。今後の動向に注目したい。
(FOOTBALL ZONE編集部)