J2金沢、異例の“アパレルショップ戦略”の意味 クラブへの「入口をどう作るか」

ツエーゲン金沢の事業企画部部長の中山大輔氏【写真:村田 亘】
ツエーゲン金沢の事業企画部部長の中山大輔氏【写真:村田 亘】

繁華街に期間限定で出店 「日常で身につけられる商品だけを取り揃えました」

 J2ツエーゲン金沢はピッチ内だけでなく、ピッチ外も含めたさまざまな施策で話題を集めてきた。そのなかで2月から3月にかけて、市内でアパレルショップを展開。Jリーグクラブとしては異例の“グッズを置かないショップ”はどのような意図で進められ、どのような意味を持っていたのか。事業企画部部長の中山大輔氏に聞いた。

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――ツエーゲン金沢では市内に「hummel×WAYZ期間限定コンセプトショップ」を出店していました。期間限定ということですが、どれくらいの期間オープンしていたんですか?
「2月6日から3月7日までの約1カ月間、金沢市内の『片町きらら』というところに出していました」

――「片町きらら」を全国のみなさんに説明したいのですが、どういう場所ですか?
「繁華街の中心にある商業ビルです。2015年の秋にできた新しいビルで、テナントとしてはH&Mさんなどが入っているので、若い人たちも日常的に利用します。片町というのは市内随一の繁華街で、市役所やオフィス街も近いし、周辺には高校もある、さらにビルの目の前がバス停になっているので幅広い年齢層の人たちが日常的に通る場所ですね」

――そんな繁華街に出したアパレルショップですが、少し変わったコンセプトでつくられたんですよね。
「今回はユニフォームやタオルマフラーといった応援するためのグッズをまったく置かず、我々が展開しているWAYZ(ウェイズ)というアパレルブランドと、今年からサプライヤーになっていただいたヒュンメルさん、そしてWAYZとヒュンメルさんがコラボした商品のみを置いたショップでした。(チームカラーである)赤いグッズは一つも置かず、日常で身につけられる商品だけを取り揃えました」

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