森保ジャパン、「負けられない」日韓戦は欧州組中心か かつては惨敗で進退問題に発展
“負けられない”韓国戦で欧州組中心の「ベストメンバー」採用か
森保一監督率いる日本代表は25日、国際親善試合・韓国戦に臨む。宿敵とは10年ぶりとなる親善試合での対戦。その間に行われたE-1選手権(東アジアカップ)は国内組で参加し、1勝1分2敗。現在は2連敗中で3連敗すれば、Jリーグ創設後初めての屈辱となる。森保監督は欧州組9人、初招集8人を含む国内組14人の中から「ベストメンバーで臨みたい」と話しており、システムはこれまで積み重ねてきた「4-2-3-1」を採用すると見られる。
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この一戦が持つ意味は大きい。主将のDF吉田麻也(サンプドリア)は「日本代表で戦う以上、最も大切な試合。絶対に負けられない、絶対に勝たなければいけない試合」と位置付ける。長い歴史の中で、韓国戦で惨敗すれば指揮官の進退問題にも発展してきた。FW大迫勇也(ブレーメン)、MF南野拓実(サウサンプトン)ら森保ジャパンの中軸を担う欧州組に加え、国内組が重圧のかかる一戦でどのような力を発揮するのか。注目の戦いとなる。
守備陣は森保監督からの信頼が厚いGK権田修一(清水エスパルス)、吉田、DF冨安健洋(ボローニャ)の3人が中心。サイドバックは経験豊富なDF長友佑都、DF酒井宏樹(ともにマルセイユ)が新型コロナウイルスの影響もあり、今回の招集がかなわなかった。そのため、左サイドバックには森保ジャパンで主将マークを巻いたこともあるDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)が入る可能性が高い。一方の右サイドバックは森保ジャパン初招集の2人。DF松原健(横浜F・マリノス/2014年以来の選出)とDF山根視来(川崎フロンターレ/初選出)がポジションを争うこととなる。
ボランチでは、絶対的な存在のMF柴崎岳(レガネス)が今回は招集外。MF遠藤航(シュツットガルト)の相方には、ポルトガルで磨きをかけるMF守田英正(サンタ・クララ)を置き、盤石な中盤を築くのか。プロ1年目では森保監督率いる広島でプレーした“チルドレン”MF川辺駿(広島)と組み、攻撃的な役割を任せる可能性もある。
攻撃陣の中心はリオ五輪世代となりそうだ。右MFにクラブでも絶好調の伊東純也(ヘンク)、南野はクラブで務めている左MFでプレーし、トップ下に存在感を高めているMF鎌田大地(フランクフルト)が入れば、より円滑な連係が期待できる。南野がトップ下に入り、左MFにクラブで今季16ゴール挙げ、16年のU-23アジア選手権でU-23韓国代表相手に2得点したFW浅野拓磨(パルチザン)が俊足を生かしてゴールを狙うこともできる。
1トップには大迫。所属クラブではインサイドハーフを務めるなど苦戦しているが、「代表では1トップで出られるので良い結果を出せるようにしたい」と本人も意気込む。
プライドをかけたライバルとの一戦。3連敗は許されない。10年ぶりとなる親善試合で新たな力を発掘できるのか、森保監督の采配に注目が集まる。
(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)