イジメの過去を乗り越え、殊勲のCL決勝弾の新鋭に闘将シメオネが伸び代断言!「まだ成長過程だ」

レアルでいじめられたUー21スペイン代表MFサウールがバイエルン戦で千金弾

 アトレチコ・マドリードはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準決勝バイエルンとの第1戦に1-0の完封勝利を飾り、2シーズンぶりの決勝進出へアドバンテージを得た。ディエゴ・シメオネ監督は決勝点を挙げたU-21スペイン代表MFサウールについて「一生懸命ハードワークしているが、まだまだ成長途上の段階だ」とあえて苦言を呈している。スペイン紙「マルカ」が伝えている。

 熱狂の本拠地ビセンテ・カルデロンで、アルゼンチンの闘将率いるアトレチコが真骨頂を見せた。前半11分にMFサウールが軽やかなダブルタッチで相手マーカー2人をかわし、カバーに来たDFアラバの逆を取った左足シュートで相手守護神ノイアーの牙城を破って大きな先制点をものにした。

「我々は前半、快適にプレーすることができた。しかし後半に入ってからはバイエルンが主導権を握っていた」

 試合後シメオネ監督が語った通り、ハーフタイムが明けて以降はバイエルンの波状攻撃を受けながらも鉄壁の守備で跳ね返し続ける。アウェーゴールを許さず1-0で終える理想的な展開となった。勝利の立役者となったのは決勝点をマークしたサウールであることは間違いないが、指揮官は安易に若武者を持ち上げなかった。

 「サウールがスペイン代表でもプレーできるかって? 私は(スペイン代表監督の)ビセンテ・デル・ボスケをとても尊敬している。ただ彼は一生懸命ハードワークしているとはいえ、まだまだ成長途上の段階だ」大舞台でドイツ王者に大打撃を与えた殊勲の将来を考え、闘将はあえて釘を刺すと同時に、大きな伸び代を期待している。

 

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