久保建英の「アイデアについていきたい」 元日本代表MFが語る19歳逸材の“生かし方”

日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】
日本代表MF久保建英【写真:Getty Images】

元日本代表MF名波浩氏が“選手目線”で久保の生かし方を考察

 1990年代後半から2000年代前半にかけてジュビロ磐田の黄金期を支え、1998年フランス・ワールドカップ(W杯)に“10番”を背負って出場した元日本代表MF名波浩氏は、これまで選手、監督として数多くの名手のプレーを間近で見てきた。そんな“一流”を知る名波氏に、日本代表MF久保建英(ヘタフェ)ともしチームメートだったとしたら、「どのようにプレーをして生かしたいか」と問うと、19歳レフティーの才能を認めたうえで「久保のアイデアについていきたい」と共演のイメージを明かした。(取材・文=Football ZONE web編集部・谷沢直也)

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 久保は今季のリーガ・エスパニョーラで、今年1月まで在籍したビジャレアル、そして現在のヘタフェでも思うような結果を残せずに苦しんでいる。所属クラブでも日本代表でも、チームメートがまだ「久保頼みになっていない」と名波氏は指摘。そのためサッカー選手としての「色気が足りない」とも語っていた。

 一方で「この年齢でこんな選手は今までいなかった」と、10代からスペイン1部の舞台で戦う久保の類稀な才能を絶賛。そんな日本の若き至宝と、もしチームメートとして同じピッチに立ってプレーするなら――そんな愚問を名波氏にぶつけると、「足下に入れようがスペースに出そうが、久保は次のビジョンを持っている選手なので、そこはなんら躊躇なく迷いなくボールを出せると思います」と切り出し、パサーから見て“出しやすい選手”だと断言した。

 そして名波氏は、同じチームでプレーすることを考えるうえで、「僕がボールを持っている時より、久保のサポートに回る時のほうが繊細な話」なのだと続ける。

「彼のドリブルの逃げ道を作るようなサポートをするのか、彼がパスを出すための逃げの選択肢として後方のサポートに入るのか、それとも彼がさらにスピードを加速させるために高い位置に向かってサポートに行くべきか。そうした判断を早くしていかないと、久保のビジョンに追いつかないから、(自分の判断が遅れたら)サポートは難しくなると思います」

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