海外メディアが韓国代表新監督の手腕を不安視!? 「輝くまで時間がかかるだろう」

韓国代表監督人事で「多くのオプションは存在しなかった」

 代表監督の選出で二転三転した韓国代表に関して、新監督に就任したウリ・シュティーリケ氏の指導者としての実績と手腕を不安視する声が韓国国外から早くも上がっている。米スポーツサイトESPNが「ウリ・シュティーリケと韓国の新たな夜明けは輝くまで時間がかかるだろう」との見出しで特集している。
「カタールで記者会見をした時には記者は2、3人しかいなかった」
 代表就任会見で会場を埋め尽くした記者の数を目の当たりにするとシュティーリケ監督はこう語ったという。渡韓前はカタールのクラブ、アル・アラビで指揮を執っており、その時はほとんどメディアから注目されることがなかったようだ。
 就任直後の親善試合ウルグアイ戦とベネズエラ戦を暫定監督に指揮を執らせ、視察に専念した新監督。その選手時代の実績は輝かしい。レアル・マドリード、ボルシアMG時代にタイトルを数多く獲得し、西ドイツ代表の1982年のワールドカップ準優勝メンバーでもある。特集でも「(選手としての)履歴書は抜群だ。監督してはそうとは言い難い」と報じている。
 だが、韓国サッカー界にとって新監督の人選は順調には進まなかった。
 ブラジルワールドカップで1次リーグ敗退を喫した韓国代表は厳しい批判を浴びた。その後、洪明甫前監督や韓国サッカー協会(KFA)の許丁茂副会長が辞任。李用秀技術委員長を中心に後任のリストアップに取りかかった。
 ワールドカップ決勝トーナメント進出の経験、クラブでの優秀な指導実績、若手育成の手腕、英会話能力などをチェック項目に人選を進めたとされており、オランダ代表などで結果を出しているベルト・ファン・マルバイク氏と契約交渉を実施。だが、オランダ人指揮官との交渉は土壇場で破談となった。韓国滞在期間などが原因と見られている。
 特集では後任人事が長引いたそれらの背景に言及し、「ワールドカップ1年前の時点で代表監督であれば、さまざまな戦術家が(就任に)興味を抱いた。だが、アジア予選などの役目を請け負いたいという監督は多くはない。KFA側は莫大な年俸を提示しているつもりだったが、年俸200万ドルという金額は近年では自動的に最高年俸にカテゴライズされない。つまり、多くのオプションは存在しなかったのである」と伝えている。

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