「芸術作品」 “ゴラッソ男”ジルー、華麗オーバーヘッド弾を海外称賛「とてつもない」

チェルシーFWオリビエ・ジルー【写真:Getty Images】
チェルシーFWオリビエ・ジルー【写真:Getty Images】

CLアトレティコ戦との第1戦、貴重なアウェーゴールをもたらす美しい一撃

 チェルシーは現地時間23日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16でアトレティコ・マドリードとの第1戦に臨み、1-0で先勝した。貴重な1点はフランス代表FWオリビエ・ジルーによるアクロバティックなオーバーヘッドキックによってもたらされたが、美しい一撃に海外メディアから「とてつもないバイシクルキック」「最も過小評価されているストライカー?」などと称賛されている。

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 新型コロナウイルスによるスペインの入国制限の影響で、アトレティコのホーム開催となる第1戦はルーマニアの首都ブカレストで行われた。試合は両チームとも無得点のまま後半に突入。そして同23分、芸術的な一撃によってチェルシーに先制点がもたらされる。

 後方からのロングボールを敵陣でジルーがヘディングで落とすと、クロアチア代表MFマテオ・コバチッチが収めてカウンターを発動。ドリブルで運んだコバチッチが左サイドへパスを送ると、駆け上がったスペイン代表DFマルコス・アロンソがダイレクトで中央に折り返す。ボールは走り込んだジルーのもとに届くが収まりきらず、こぼれ球をアトレティコのスペイン代表DFマリオ・エルモソが触るとふわりと頭上に上がった。

 ゴールに背を向けた状態のジルーは、迷わずにオーバーヘッドキックを選択。左足から放たれた強烈な一撃は、アトレティコのスロベニア代表GKヤン・オブラクの牙城を破ってゴール左隅に吸い込まれた。直後に一度オフサイドと判定されたが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)による確認の末に得点が認められ、チェルシーに貴重な“アウェーゴール”がもたらされている。

 この一撃を海外メディアも速報。動画配信サイト「イレブンスポーツ」ポルトガル版が、公式インスタグラムで「ジルーの芸術作品」と綴って映像を公開すれば、英メディア「GIVE ME SPORT」も「オリビエ・ジルーがチャンピオンズリーグでとてつもないバイシクルキックを決めた」と称賛している。

 またジルーは、アーセナル時代の2017年に“スコーピオン弾”でFIFAプスカシュ賞を受賞するなど、これまで数々の印象的なゴールを決めており、米スポーツ専門局「NBCスポーツ」が「彼は毎年少なくとも一つのプスカシュ賞候補を生み出しているようで、今シーズンのチャンピオンズリーグでの6ゴール目も例外ではなかった」と伝えれば、英ブックメーカー「bet365」も「オリビエ・ジルーは彼の世代で最も過小評価されているストライカー?」と得点能力の高さを称えている。

 34歳のストライカーがCLの大舞台で決めたゴラッソの衝撃は、世界中を駆け巡っているようだ。

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