G大阪の宮本恒靖監督、川崎に惜敗もJリーグ開幕へ手応え 「見えたものもある」

ガンバ大阪の宮本恒靖監督【写真:高橋 学】
ガンバ大阪の宮本恒靖監督【写真:高橋 学】

昨季王者と富士ゼロックス杯で激突、2点差を追いつくも後半ATの失点で2-3と敗戦

 ガンバ大阪の宮本恒靖監督は、20日に行われた富士ゼロックス・スーパーカップで川崎フロンターレに2-3で敗れた試合後、「選手が見せてくれたもの、内容は今シーズンに見せていきたいものがたくさんあった」と、シーズン開幕に向けたチームの仕上がりについて手応えを語った。

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 G大阪は前半29分に川崎FW三笘薫に先制点を奪われると、3分後にも三笘に追加点を許した。宮本監督は「最終ラインが少し下がってしまったと思う。相手の背後への抜け出しなどで押し込まれる場面もあり、少し重たくなった。前は追いかけようとして、中盤から後ろが少し出てこられなかった。1点取られて、2点目までの時間の少なさがあった」と、この時間帯の停滞を悔やんだ。

 一方で、後半には右ワイドで起用したMF矢島慎也が追撃のゴールを決め、さらにFWパトリックがPKで同点ゴールを奪った。さらにFWチアゴ・アウベスとFWレアンドロ・ペレイラの新加入選手たちも投入。指揮官は「合流して間もないが、コンディションも上げていかないといけないこともあって、時間限定の出場になった」と、1週間後のリーグ開幕戦を見据えての起用だったことを示唆した。

 後半アディショナルタイムに失点して敗戦となったものの、宮本監督は「リーグ戦の開幕前の公式戦、勝敗にこだわって戦うところが一つ。その1週間前に力のある相手と戦うことでの立ち位置や、足りないものが見える試合だと捉えて調整してきた。そして、見えたものもある。これを来週以降に生かしていきたい」と、“前哨戦”としては上々の試合だったことを強調した。

 そして「選手が見せてくれたもの、内容は今シーズンに見せていきたいものがたくさんあった」と宮本監督は語り、昨季リーグ2位からの逆転を目指すシーズンへの手応えを語った。G大阪にとって悔しい敗戦になったものの、得るものも大きいゲームになったようだ。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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