裏切りのレアル移籍は16年後も許されず… バルサ失速分析のフィーゴ氏を地元紙が「カス発言」と一刀両断

16年前の”裏切り者”を許さないバルセロナの地元紙

 元ポルトガル代表FWルイス・フィーゴ氏がドイツで行われたイベントに出席し、かつて所属したバルセロナについて言及するサプライズが起きた。これをバルセロナの地元紙「ムンド・デポルティーボ」は、「フィーゴがベルリンでカス発言!」との刺激的なタイトルをつけて報じている。いまだに両者の因縁は消えていないようだ。

 1996年にバルセロナに加入したフィーゴ氏は、鮮やかなドリブルでカンプ・ノウのファンを魅了した。FWパトリック・クライファート氏、FWリバウド氏と「トリデンテ」を形成し、現在のバルセロナの前線に君臨する「MSNトリオ」に勝るとも劣らぬ攻撃力を発揮していた。

 しかし2000年夏、当時「銀河系軍団」の構築を目指していたレアルへの“禁断の移籍”を突然発表した。6150万ユーロ(約85億円)にも及んだ移籍金による宿敵への加入に対し、バルセロニスタは激怒。フィーゴ氏がカンプ・ノウに帰還した初の試合では、当時スペインの通貨だったペセタに引っかけて「ペセテーロ(銭ゲバ)」との野次が鳴り響き、フィーゴ氏の顔を印刷した“100億ペセタの偽札”が舞い上がったという。この事件は大々的に報じられ、現在でも「フットボール界最大の裏切り者」とも呼ばれている。

 フィーゴ氏は「基本的にカタルーニャのマスコミに話すことはない」ため、バルセロナについての言及をほとんどしないことで知られる。しかし今回はドイツのベルリンでのイベントということもあり、「バルセロナで起こっている事態は普通ではない」など、リーグ戦3連敗と苦しむチームについて話した。

 

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