元トッテナム監督、教え子ベイルを擁護 “完全復活”への必要なプロセスとは?
恩師レドナップ氏はベイルの復活に期待「まだ31歳。酒も飲まないし…」
今季開幕前にレアル・マドリードからトッテナムに7シーズンぶりに復帰したウェールズ代表FWギャレス・ベイルだが、以前のような活躍を見せることができていない。ベイルが大活躍を見せていた当時のトッテナム監督だったハリー・レドナップ氏は、ベイルがかつてのパフォーマンスを取り戻すために必要なことを語ったと、英メディア「フットボール・ロンドン」が報じている。
トッテナムは1月31日に行われたブライトン戦に0-1で敗れた。キャプテンでもあるイングランド代表FWハリー・ケインを負傷で欠いたなかで、トッテナムのジョゼ・モウリーニョ監督は、ベイルをリーグ戦で約3カ月ぶりに先発で起用した。しかし、ベイルは活躍できず、またも批判を集めることとなってしまった。
この状況についてレドナップ氏は、周囲が過剰に反応していると英衛星放送「スカイ・スポーツ」で語った。「彼に対してフェアになるべきだ。これまで、ほとんどチャンスを与えられていなかった。確かにブライトン戦では良いプレーはできなかったが、では誰が良かった? 彼は他の選手と比べて悪かったわけではない」と、かつての教え子を擁護した。
すでにベイルはピークを過ぎた選手だとの論評もあるが、レドナップ氏は「まだ31歳。酒も飲まないし、たばこも吸わない。スピードがなくなった? まだ全力で走っていない」と、かつてのパフォーマンスを取り戻せると信じているようだ。
ただし、最高のベイルを引き出すためには、いくつかのプロセスを踏む必要があるという。
「彼を理解しないといけない。彼自身に自分がどれだけできるかを教えないといけない。練習で力を引き出さないといけない。彼のダミーを用意しないといけない。彼を守るために最悪な選手がいないといけない。そして、ギャレスにボールを与え続けないといけない」
1人の選手ではなく、特別な選手として扱ってこそ、ベイルは本領を発揮すると語ったレドナップ氏。モウリーニョ監督は、ベイルを再び輝かせ、ケインが離脱したトッテナム攻撃陣の穴埋めができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)