「ハッピーだとは言わない」 マンU監督、ポグバ以外に不満を抱える選手を実名で言及
ファン・デ・ベークの不満を理解も「チームにとって重要」と信頼を強調
マンチェスター・ユナイテッドは現地時間24日時点で、プレミアリーグ暫定首位に立っている。難しい時期を乗り越え、順調に勝ち点を重ねたように映るが、オレ・グンナー・スールシャール監督は、今季加入した中盤の選手が不満を持っていることを明かした。英紙「メトロ」が報じている。
1カ月ほど前、ユナイテッドはフランス代表MFポール・ポグバの代理人が「彼はハッピーではない」と、ポグバが不満を抱えていることを明かした。しかし、現在のポグバは中盤で確かな存在感を示し、中心選手として活躍している。
スールシャール監督が不満を抱えていると話したのは、オランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークだ。名門アヤックスの下部組織で育ち、レアル・マドリードとの争奪戦の末に移籍金4000万ポンド(約56億円)で昨夏にユナイッドへ加入した。今季はここまで公式戦21試合に出場しているが、リーグ戦で先発したのはわずか2回で、さらに直近のリーグ戦では6試合連続ベンチとなっている。
「メトロ」紙によると、スールシャール監督は、「ドニーがハッピーだとは言わない。もちろん、彼はもっとプレーしたいだろう。だが、正しい姿勢の時に、仕事は得られるんだ」と現状を説明したうえで、自身の現役時代に重なるところがあると続けた。
「彼を見ていると、私自身が初めてここに来た時のことを思い起こすよ。難しいことと、挑戦があることを理解している。私たちはうまくいっていて、同じポジションには素晴らしいプレーをしていた選手たちがいた。私はサー・アレックス(・ファーガソン監督)と同じだ。彼は私を起用しなかったが、私は理解して、勝利に向かうチームについてハッピーだった。ドニーも同じタイプの人間だと思う。自分がチームにとって重要だと分かっていて、今後多くの試合でプレーすることも理解しているはずだ」
チーム内でのポジション争いも厳しくなってきたユナイテッド。シーズンも後半戦に入っていくなかで、スールシャール監督のチーム管理能力も大きく問われることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)