「日本文化に浸ることを望んでいた」 徳島スペイン人新監督の”誤算”に母国紙言及
来日困難なポヤトス新監督&マルセル新コーチの現状を「スポルト」紙が報道
7季ぶりにJ1で戦う徳島ヴォルティスはスペイン人のダニエル・ポヤトス新監督を招聘したが、新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言で入国制限がかけられ、来日できない状況となっている。新指揮官の挑戦に立ちはだかった思わぬ事態に母国紙は「考えていなかったプランだ」として、現状を綴っている。
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昨季のJ2で初優勝を果たし2014年以来となる昇格を決めた徳島だが、昨季まで指揮を執ったリカルド・ロドリゲス監督が退団。新シーズンから浦和レッズ監督に就任したスペイン人指揮官の代わりに、同胞の指導者でギリシャの名門パナシナイコスや元レアル・マドリーU-19を率いた経験を持つポヤトス新監督とマルセル新コーチを招聘した。
順調にいけば、両者とも新チーム始動時に合流していたはずだったが、新型コロナウイルスの感染拡大による日本政府の緊急事態宣言発令により、新規入国が認められない事態に直面。チームは18日からスタートしている高知キャンプを監督、コーチ不在でスタートさせている。
日本への来日許可が出るまで母国で足止めを食らう形となったなか、スペイン紙「スポルト」は「ポヤトスとマルセルの日本進出への冒険」と見出しを打ち現状について報道。日本での新たなチャレンジへと挑む両者にとって、こうしたシチュエーションが誤算だったことを、その理由を付け加えながら同紙は綴っている。
「このような状況では、徳島ヴォルティスとのプレシーズンをスタートさせるには、チームとの練習に同席することができず、遠隔地でのトレーニングが必要となる。もちろん、2人のコーチが考えていなかったプランだ。なぜなら、ダニ(ポヤトス)もマルセルも最初からチームの近くにいて、日本の文化に浸り、クラブや選手、スタッフを知ることを望んでいたからだ」
この先も不透明な状況が続くが、まずは2人のスペイン人指導者が無事に入国できることを願うばかりだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)