英2部に「ロングスロー」の名手 完璧ヘディング弾を指揮官も称賛「真の脅威だと…」

スウォンジーでプレーするDFコナー・ロバーツ【写真:Getty Images】
スウォンジーでプレーするDFコナー・ロバーツ【写真:Getty Images】

スウォンジーDFロバーツ、渾身のロングスローからカバンゴの先制点をアシスト

 山梨学院の11年ぶり2回目の優勝で幕を閉じた今年度の全国高校サッカー選手権だが、大会が進むにつれて話題となったのが「ロングスロー」から多くのゴールが生まれたことだった。準優勝の青森山田をはじめ、近年の高校年代では一つの戦術として定着しており、それについてファンの間では様々な議論が交わされたなか、サッカーの母国でも再び“ロングスローの名手”が脚光を浴びることになるかもしれない。

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 イングランド2部チャンピオンシップのスウォンジーは現地時間16日、リーグ第24節でバーンズリーと敵地で対戦。前後半に1点ずつを奪い2-0と勝利して3連勝、3位のボーンマスに勝ち点4差をつけて来季プレミアリーグ自動昇格圏内の2位をキープした。

 この試合で話題となっているのが、前半アディショナルタイム1分に生まれた先制点のシーンだ。敵陣右サイドでスローインを獲得したスウォンジーは、ウェールズ代表DFコナー・ロバーツがスロワーを務める。イングランド特有の狭いピッチで長く助走が取れないなか、ロバーツは左斜め後方から走り込み、思いきり投げ込む。ライナー性の鋭いボールを、ニアサイドで相手とのポジション争いを制したウェールズ代表DFベンジャミン・カバンゴが完璧なヘディングシュート。ループ気味のボールがファーサイドネットに吸い込まれた。

 この会心のゴールについて、英公共放送「BBCスポーツ」ウェールズ版公式ツイッターは、試合後のスティーブ・クーパー監督のコメントを動画付きで公開。指揮官は先制点を導いたロバーツのロングスローについて、「今夜は真の脅威だと思った」と称えた。また、普段のトレーニングで「セットプレーに取り組んではいるが、特にロングスローをというわけではない」とした一方、「コナーが50ヤードを投げ、6ヤードのボックス内で誰かの頭を見つけた時、彼は一撃を食らわすことができる」と、チームとして一つの武器になっていることを認めている。

 プレミアリーグではかつて、ストーク・シティでプレーした元アイルランド代表DFロリー・デラップが“人間発射台”の異名を取り、ロングスロワーとしてその名を轟かせた。今季スウォンジーがプレミア昇格を果たせば、来季ロバーツが「ロングスロー」で世界最高峰の舞台を席巻するかもしれない。

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