伊紙もミラン会長の「危険な冒険」に否定的な見解 電撃解任の横暴ぶりが波紋を呼ぶ

ブロッキ新体制での4-3-1-2システム導入は「デジャブのようだ」

 ACミランのシルビオ・ベルルスコーニ会長はシニシャ・ミハイロビッチ監督を独断で解任し、クリスティアン・ブロッキ新監督を強行指名したが、地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」も元イタリア首相の暴走について「シルビオの危険な冒険」と批判。お気に入りのトップ下システムを導入させるなど、横暴ぶりがイタリア国内でも波紋を呼んでいる。

 2014年1月にマッシミリアーノ・アッレグリ氏を解任した後、ミランは2年3カ月の間に実に4人目となる新監督を迎えた。

 記事では「ブロッキをみんなの反対を押し切って選んだ。ガリアーニCEOはベルルスコーニ会長に賛成していなかった。WEB(アンケート)ではサポーターたちが抗議して反対している。新監督はあと7試合、来季も認めてもらう時間がある」とレポートされている。

 そして、会長のゴリ押しで誕生したブロッキ新政権は、ベルルスコーニ会長の偏愛するシステムを敷くことになるという。

「最初の試験は4-3-1-2システムだ。これはデジャブのようだ。ミハイロビッチのスタート時と同じ戦術だ」

 トップ下の存在をこよなく愛し、このシステムを導入するためにヘリコプターで練習場ミラネッロに乗り込むなど、ベルルスコーニ会長はこれまでも現場介入を盛んに行ってきた。ミハイロビッチ監督も今季開幕後、本田圭佑、ジャコモ・ボナベントゥーラ、スソをトップ下に配置してこのシステムをテストしたが、誰一人として満足な結果を残せず。これにより4-3-1-2の布陣に早々に見切りをつけたが、これが両者の確執の原因となっていた。

 

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