「ライバルたちを追い抜いた」 室屋成、ドイツで評価“急上昇”…クラブ幹部や監督が絶賛「素晴らしい成長」
室屋成をハノーファー関係者が称賛…ドイツメディアが報道 「大きく成長した」
今季開幕前にFC東京からブンデスリーガ2部のハノーファーに移籍した日本代表DF室屋成に対するチーム内外からの評価が、ここへきて急上昇している。ドイツメディア「SPORTBUZZER」が報じている。
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2016年にFC東京に入団し、在籍5シーズン目の昨年夏にハノーファーでの海外挑戦を決断した室屋は、今季はここまで3節ブラウンシュバイク戦を除くリーグ戦13試合に出場。13試合のうち7試合で右サイドバックとして先発出場している。ドイツメディア「SPORTBUZZER」が、室屋に様子について綴った。
「ムロヤはポジション争いのライバルたちを追い抜いた。控え要員の立場からスタメンに名を連ねるようになり、前節サンドハウゼン戦ではスプリントの速度で時速32.6kmを記録。これはチーム内で3番目の数値だった。彼のようにクロスの精度が高くてスピードのあるサイドバックは、ブンデスリーガでもプレミアリーグでも獲得を熱望される存在だろう」
3試合連続先発フル出場を果たしたサンドハウゼン戦での室屋のパフォーマンスとその潜在価値の高さを称賛。また、最近の室屋の活躍と成長は、チーム関係者も認めているようだ。
ハノーファーのマルティン・キント会長は現地メディアの取材で室屋について問われると、「我々は、彼に関することでさらに多くの嬉しい出来事を経験することになるだろう。彼はまだ若く、素晴らしい成長を遂げているからね」と発言。さらに、「敢えて名前を挙げるならば、フルト、ムロヤ、そしてフランケの3人は大きく成長した。彼らは次のレベルへの第一歩を踏み出した」(ケナン・コジャク監督)、「彼は、チームにとって大きな付加価値を与えてくれる存在だ」(ゲルハルト・ツーバーSD)といった室屋に対する高評価のコメントがチーム関係者から相次いで出ている。
「SPORTBUZZER」によると、室屋獲得の際にハノーファーがFC東京に支払った移籍金は、たったの5万ユーロ(約600万円)だったという。しかし、今の室屋はその金額の何十倍もの価値があるパフォーマンスを披露していて、シーズン後半での巻き返しによってブンデスリーガ昇格を狙っているハノーファーにとっても、欠くことのできない存在となっている。
現在9位と出遅れているが、直近3試合で2勝1分けと調子が再び上向きつつあるハノーファーが今後順位を上げていけば、室屋に対する現地メディアの注目度もさらに高まっていくはずだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)