ベレーザ、皇后杯4連覇! 小林が決勝弾含む2発、“なでしこ女王”浦和Lとの乱打戦を4-3で制す

決勝点を決めた 日テレ・東京ヴェルディベレーザFW小林里歌子【写真:小林 靖】
決勝点を決めた 日テレ・東京ヴェルディベレーザFW小林里歌子【写真:小林 靖】

2点を追いつかれるも小林が後半2ゴール 初優勝狙った浦和Lは6度目の挑戦も叶わず

 日本女子サッカーの今季最終戦となる皇后杯決勝は点の奪い合いの末に日テレ・東京ヴェルディベレーザが4-3でなでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)女王の浦和レッズレディースを下し、4年連続15回目の優勝を果たした。

 リーグ戦で優勝を争い直接対決では1勝1敗だった両者だけに、前半から試合内容は拮抗した。最初に決定機を掴んだ浦和は前半9分、右サイドからのクロスにFW菅澤優衣香がゴール前でマークを外してヘディングシュートを放ったが、ゴールポストに当たった。

 一方のベレーザは2分後、相手ゴールへ向かってドリブルするFW小林里歌子のスルーパスにFW遠藤純が反応。GKとの1対1で左足を豪快に振り抜き、準々決勝からの3試合連続ゴールで先制した。さらにベレーザは同41分、コーナーキックのこぼれ球をFW宮澤ひなたが押し込んで、2-0とリードを広げて前半を終えた。

 前半途中にスピードが武器の右サイドバック、DF清家貴子を負傷交代で欠く苦しい状況になった浦和だが、徐々に敵陣でボールを奪って攻め込む回数を増やした。そうしたなかで迎えた後半8分、右サイドから相手の背後に出たボールに反応したFW高橋はなが、ニアサイドの上を抜く強烈な右足シュートを決めて1点差に詰め寄った。

 さらに浦和は同24分、中盤で前を向いたMF塩越柚歩が最終ラインの背後に浮かせて通すスルーパスを出すと、菅澤が抜け出してGKとの1対1を冷静に決めて2-2の同点に追いついた。

 しかし、追いつかれたベレーザは4分後、中盤でMF長谷川唯が素早く右サイドに展開すると、攻撃参加したDF清水梨紗がスルーパス。これを受けた小林がGKとの1対1を決めて3-2と再び勝ち越した。

 諦めない浦和は同41分、MF猶本光が右足アウトサイドで絶妙なスルーパスを出すと、途中出場のFW安藤梢が抜け出して左足シュートを決めて3-3の同点に追いついた。しかし、浦和は逆にこれで気を緩めてしまったのか、キックオフ直後にベレーザのMF木下桃香が右サイドを突破。マイナスのラストパスを小林が決めて、またしてもベレーザが4-3とリードした。

 残り時間を守り切ったベレーザはこのまま勝利して皇后杯4連覇を達成し、来秋開幕の女子プロリーグ「WEリーグ」前の節目のタイトルを手にした。一方の浦和は皇后杯で6回目の決勝進出で初優勝を狙ったが、またしても最後の1勝が遠かった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング