プレミア強豪アーセナルも触手を伸ばす才能

　ロカテッリ投入は破れかぶれの博打ではない。足元の高い技術、ドリブル、そして、敵の急所を突く長短のパスなど、将来を嘱望されるゲームメイカーは名物オーナーのお気に入りでもある。イタリア代表でチームを固めたいとの意向を表明している元イタリア首相のシルビオ・ベルルスコーニ会長も、ロカテッリを未来の司令塔と期待する一方、イングランドの強豪もすでに触手を伸ばしている。

　若手発掘能力に定評の高いアーセン・ベンゲル監督率いるアーセナルが、来季の獲得候補選手4人の中にロカテッリをリストアップしていると地元メディアでも報じられている。

　このユベントス戦に負ければ解任とも報じられているミハイロビッチ監督だが、「自分で自分を認めることはできないし、辞任もしない。もっとできたはず。やってきたことは十分ではなかった。残るか、去るかは自分が決めることではない」と語った。18歳の逸材に全幅の信頼を寄せ、自らの進退を懸けてイタリア王者にぶつかるつもりだ。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images