スペイン勢対決はスアレスの2ゴールでバルセロナが逆転勝利 週末のクラシコ敗戦から逆襲 

先制弾も退場のトーレスでアトレチコは数的不利に

 UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦、バルセロナ対アトレチコ・マドリードはFWルイス・スアレスの独壇場となった。“バルサキラー”のFWフェルナンド・トーレスが先制点を決めたものの退場処分に。その後は猛攻を仕掛けたバルセロナがスアレスの2ゴールで2-1の逆転勝利を飾った。

 バルセロナは2日に行われた『エル・クラシコ』で宿敵レアル・マドリードに1-2の逆転負けを喫し、FWリオネル・メッシ、スアレス、FWネイマールの「MSNトリオ」のいずれかがゴールを決めていた連続試合記録も「17」でストップした。それでもこの日も前線には「MSN」がそろい踏むなど、お馴染みの布陣となった。一方のアトレチコはキャリア通算でバルセロナ相手に10得点を記録しているトーレス、エースとしての座を確固たるものにしたFWアントワン・グリーズマンがスタメンに名を連ねた。

 キックオフ直後の前半5分、MFアンドレス・イニエスタのドリブルから、ボールを受けたネイマールが右サイドに展開するとメッシがフィニッシュまで持ち込む。バルセロナはクラシコに比べればコンディションの良さを感じさせた。

 そんな中で均衡を破ったのはアトレチコだった。同25分、縦パスを受けたMFコケが即座にターンするやいなや、スルーパスを送る。それにいち早く反応したトーレスがGKテア・シュテーゲンの股を抜くシュートで先制に成功。32歳となった「エル・ニーニョ(神の子)」がその決定力を発揮した。その後もグリーズマンが難しい体勢からダイレクトシュートを放ちゴールを脅かすなど、アウェーチームが試合の流れをつかみかけた。

 しかし先制点から10分後、トーレスが愚行を犯してしまう。同29分にこの日1枚目の警告を受けていたが、ハーフウェーライン付近で相手MFセルヒオ・ブスケッツを削ってしまう。これで2枚目のイエローカードを受け、退場処分が下った。闘将ディエゴ・シメオネ監督や選手たちは両手を広げて猛抗議したが判定は覆ることはなく、アトレチコは残り時間を10人で戦う羽目になった。また、ドイツ人主審フェリックス・ブリッヒ氏の細かくファールを取るジャッジに両チームが神経質になるシーンも見受けられた。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング