「こいつはモノが違う」 元日本代表DFが脱帽、Jリーグで「衝撃を受けた3人」とは?

横浜F・マリノスと柏でプレーしていた韓国代表の万能選手、ユ・サンチョル【写真:Getty Images】
横浜F・マリノスと柏でプレーしていた韓国代表の万能選手、ユ・サンチョル【写真:Getty Images】

ルーキー時代に見たユ・サンチョルのプレーに衝撃 「こんな選手がいるの?」

 3人目には1998年のフランス大会、2002年の日韓大会とワールドカップに二度出場した韓国代表の万能選手、ユ・サンチョルを挙げた。Jリーグでは横浜F・マリノスと柏でプレーしている。

 永田が静岡学園高校から柏に加入した02年、ユ・サンチョルは7月半ばまで在籍していたため、半年間を一緒に過ごした。「自分が経験を積んで成長してからなら、それほどの驚きはないのでしょうが、新人の時にサンチョルさんと出会ったからそれはもう衝撃的でした」と唸った。

 ユ・サンチョルが03年5月に横浜FMに加入したことで、対戦する機会が巡ってくる。リーグ戦では3度顔を合わせ、同年9月の第2ステージでは決勝点を奪われている。「GKを除くすべてのポジションができる。それもこなすだけでなく質も高いのだから、こんな選手がいるの? さすがは韓国代表って驚きました。人間的にも尊敬できる人です」とリスペクトした。

 元浦和の悪童、快足FWエメルソンが選外だったが、「トップスピードに乗せてしまったら、手に負えませんよね。誰も止められないでしょう」と言って苦笑した。04年の第2ステージではハットトリックされたうえ、エメルソンのパスから2度目の警告を受け、初の退場に追い込まれた苦い思いのある相手であった。(文中敬称略)

河野 正

1960年生まれ、埼玉県出身。埼玉新聞運動部で日本リーグの三菱時代から浦和レッズを担当。2007年にフリーランスとなり、主に埼玉県内のサッカーを中心に取材。主な著書に『浦和レッズ赤き激闘の記憶』(河出書房新社)『山田暢久火の玉ボーイ』(ベースボール・マガジン社)『浦和レッズ不滅の名語録』(朝日新聞出版)などがある。

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