「毎週やり方を変えている」 名手スコールズ、古巣マンUの補強失敗の要因を断定
強豪リバプールに比べ、補強が上手く行かずに近年はチーム成績も今一つ
現役時代にマンチェスター・ユナイテッド一筋を貫いたクラブレジェンドの元イングランド代表MFポール・スコールズ氏が、古巣に言及。チームのプレースタイルが定まらない限り、補強を成功させることはできないと語っている。英紙「デイリー・ミラー」が伝えた。
プレミアリーグのライバル、リバプールでは2016年にスポーツディレクターに就任したマイケル・エドワーズ氏の下で積極的な補強が行われ、この約4年間でオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクやセネガル代表FWサディオ・マネ、エジプト代表FWモハメド・サラーといったスターを獲得。いずれの選手も主力として活躍し、19年のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇や昨季のプレミアリーグ優勝に貢献した。今夏に新加入のポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタも台頭し、スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラなど獲得した選手の多くが“吉”と出ている。
その一方で、ユナイテッドにはリバプールのエドワーズ氏に相当するような補強担当がいない。2016年に当時世界最高額で獲得したフランス代表MFポール・ポグバを筆頭に、チリ代表FWアレクシス・サンチェス(現インテル)、イングランド代表DFハリー・マグワイア、今冬にはポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデス、夏にはオランダ代表MFドニー・ファン・デ・ベークやウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニなどを補強したが、今季もリーグ戦でここまで4勝1分3敗で10位に沈んでおり、思うような結果が出せていない。
そんななか、スコールズ氏はユナイテッドが補強で成功できない原因を「プレースタイルが確立されていないから」と断言した。
「彼らは毎週やり方を変えている。どうしたらそのような状況でチームに必要な選手を見つけられるのか。もし毎週4-3-3(システム)でプレーしていたら、そのタイプの選手を探せばいい。そこがサー・アレックス(・ファーガソン)との大きな違いだ。彼は自分のやり方をはっきりと分かっていたし、どのようなタイプの選手を獲得することが正解なのかを分かっていた。どのような選手を求めているのかが分かっていなければ、スカウト部長にもフットボールディレクターにも、事実上、(的確な補強を行うのは)不可能だ」
名門と言われた時代の輝きを失いつつあるユナイテッドだが、本来の強さを取り戻せるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)