ハリルの”空振りヒール”から終盤3ゴール! 指揮官がプレーで「スペクタクルな試合」を演出

”空振りヒール”にスタジアム全体が沸く

 ピッチサイドで戦況を見つめていたハリルホジッチ監督だったが、この試合ではスタジアムを沸かせるプレーを披露した。2-0となり余裕も出てきた後半33分、シリア選手がクリアしてタッチラインを割ったボールがハリル監督の元へ飛んできた。すると指揮官は右足のヒールでコントロールしようと試みたが、あえなく空振りに終わった。

 このハリル監督の”プレー”でスタジアムに駆けつけた観衆がどっと沸いた。指揮官も思わず笑顔をほころばせ、スタンドに向けて手を合わせるなど、おどけてみせ、この一連のパフォーマンスが選手を躍動させたのか、ここから日本は3ゴールを叩き込んでいる。

 選手たちに規律を求め、厳格なイメージがあるハリルホジッチ監督だが、日本代表を率いて2年目となり、選手たちにも意見をぶつけることを求めるなど、変革が実った2試合となった。指揮官、選手双方にとって9月に始まる最終予選に向けて、大きな収穫となったのは間違いない。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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