浦和Lの“シンデレラ・ガール”、なでしこJ選出にV貢献…飛躍の1年に自信 「やりたいポジションを…」

浦和レッズレディースMF塩越柚歩【写真:Getty Images】
浦和レッズレディースMF塩越柚歩【写真:Getty Images】

浦和LのMF塩越柚歩は優勝決定戦の愛媛L戦で豪快ミドル弾を決めた

 浦和レッズレディースは8日のなでしこリーグ(日本女子リーグ)愛媛FCレディース戦に5-1の勝利を収めて今季の優勝を決めた。そのチームでのシンデレラ・ガールとでも呼ぶべき存在のMF塩越柚歩は、左足ミドル弾で6年ぶり優勝に花を添えた。

 浦和の1点リードで迎えた前半22分、塩越はバイタルエリアでボールを持つと左右からゴール前から走り込む味方の動きで瞬間的に自分へのマークが緩むと、そのまま左足ミドル。これがゴール左に突き刺さって優勝へ向けての大きな追加点になった。トップ昇格から5年目の塩越にとっては、意外にもホームの浦和駒場スタジアムで初ゴールだった。

 それもそのはずなのかもしれない。下部組織時代に高校2年の時には二種登録をされるなど期待の存在で世代別代表にも名を連ねたが、トップ昇格後はサイドバックでプレーする時期もあった。期待をかけられながらも攻撃陣の層が厚いチームでレギュラーに定着できない面もあり、負傷離脱もあった。チームが昨季に森栄次監督が就任したところから力をつけていく中で、塩越は少し出遅れた。存在感がなかったわけではないが、突き抜け切れない感がありながら過ごしていた。

 塩越は「トップに上がって良いシーズンだけではなく、なかなか勝てないシーズンもありましたし、自分自身が出て勝てなかったり、メンバー外だったりといろいろなことがありましたね」と、順風満帆とはいかない感があったと振り返る。

 それでも昨季の皇后杯でスタメンを奪取。準優勝に終わったものの、「サポーターの方からも、すごく期待の声があった」と今季に臨んだ。開幕から2試合はスタメンに入れずに「期待に応えられないシーズンになるかも」と不安もよぎったと話すが、アウェーでのアルビレックス新潟レディース戦で豪快なミドルシュートを決めるなどアピール。その後はレギュラーの一角として欠かせない存在になった。

 チームが首位を独走する中で、10月には初のなでしこジャパン選出も果たす。これについて「なでしこジャパンの合宿に選ばれたのも、首位で優勝を狙っているチームにいて、周りの選手がいてくれた部分もあった。森さんになってやりたいポジションをやらせてもらえて、みんなが生き生きしてプレーをしている中で、自分自身もサッカーが楽しいと思うシーズン。楽しむというところで結果につながっている」と、チームが結果を残すことで個々に自信をつけて成長して評価を高める好循環があった。

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