「Jリーグはパンデミック後初めて…」 コロナ禍で“観客2万人動員”に海外メディア注目

C大阪のホームで行われた“大阪ダービー”では約2万人を動員【写真:Getty Images】
C大阪のホームで行われた“大阪ダービー”では約2万人を動員【写真:Getty Images】

3日に行われた大阪ダービーでは1万9553人、横浜FM対鹿島では2万人超えを記録

 Jリーグでは徐々に入場者数が緩和され、3日に行われたJ1リーグではセレッソ大阪対ガンバ大阪の“大阪ダービー”(第26節)と、横浜F・マリノス対鹿島アントラーズ(第31節)で約2万人を動員した。大阪ダービーでは1万9553人、横浜FM対鹿島では2万515人を記録。新型コロナウイルスによるパンデミック後、順調に観客数を緩和してきたJリーグに対して、海外メディアも注目している。

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 通算40回目を迎えた“大阪ダービー”は、両チームのサポーターを迎えて長居スタジアムで開催された。前節終了時点で4位のC大阪に対し、G大阪は10戦無敗(9勝1分)で2位と絶好調。リーグ戦での通算対戦成績でG大阪が23勝5分11敗と圧倒する伝統の“大阪ダービー”は、両者のライバル意識が真正面からぶつかり合う上位同士の好ゲームとなった。

 前半32分、先にスコアを動かしたのはG大阪。右サイドからの浮き球のパスを、FWパトリックが左サイドで胸トラップ。巧みなボールコントロールで相手をかわして折り返すと、走り込んだMF井手口陽介が左足を振り抜き待望の先制ゴールが決まった。これで流れがG大阪に傾くかと思われたが、直後の同34分、C大阪は敵陣左サイドのFKからファーサイドに走り込んだDF木本恭生がヘディングシュート。これはクロスバーを直撃するが、こぼれ球をFW豊川雄太が頭でねじ込みすかさず同点に追いつき、このまま1-1で試合を終えた。

 一方、日産スタジアムで行われた一戦は、横浜FMのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場に伴う前倒し開催となった。鹿島は前半17分に先制点を許すと、その10分後にも失点。アウェーで0-2のビハインドを背負う展開。しかし同39分、FW上田綺世が完璧なトラップからシュートを放ち1点を返すと、後半33分にはFWエヴェラウドが豪快なミドルシュートを突き刺し、2-2の同点に追いついた。勢いに乗る鹿島は同39分、右サイドをフリーで抜け出した途中出場のFW伊藤翔の柔らかいクロスにペナルティーアークで待ち構えた同じく途中出場のMF遠藤康が、豪快なダイレクトボレー弾を決め、3-2の逆転勝利を収めた。

 この2試合について、ブラジルメディア「グローボ・エスポルチ」は「Jリーグはパンデミック後初めて2万人の観客を動員」と見出しを打って紹介している。

「今日は日本の祝日。そのため、午後にはいくつかJリーグの試合が行われ、パンデミック中に二つの入場者数の記録を達成した。大阪ダービーは1万9553人、横浜FMと鹿島の“クラシック”は2万515人。そして、二つともに素晴らしい試合だった」

 7日に行われるルヴァンカップ決勝(国立競技場)では、2万4000枚の前売り券がすでに完売。感染予防調査も行われる予定となっており、着実に観客数を増やす日本に対して、いまだ新型コロナウイルス感染者が爆発的に増え続ける海外は、驚きをもって見ているようだ。

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