大分、浦和をチャンスの数で上回るも… 0-0ドローに片野坂監督は苦悩「向き合っていかなければ」

大分トリニータの片野坂知宏監督【写真:小林 靖】
大分トリニータの片野坂知宏監督【写真:小林 靖】

1トップ2シャドーが計8本のシュートを放つも、得点は奪えず

 大分トリニータは、31日のリーグ戦で浦和レッズをホームに迎えて0-0で引き分けた。チャンスの数では上回りながらゴールを奪えず、片野坂知宏監督は「何とか改善して得点しなければ勝ち点3、勝利することはできない」と苦悩の表情だった。

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 この日の大分は前半から2連勝と好調な浦和の攻撃を抑え込んだ。片野坂監督は「まずは守備のところで選手全員で粘り強く戦おうということで、選手は本当に90分切らさず、バトルの部分や個人の対応を含め、集中してやってくれたと思う。守備に関してのところはいいプレーだった」と選手たちを評価した。実際に、浦和の得点源であるFW興梠慎三には1本しかシュートを打たせなかった。

 一方で、大分は攻撃の際にゴールに迫る役割を持つ1トップ2シャドーの選手が、交代選手も含めて8本のシュートを放った。攻撃の機能性は決して低くなかったが、実際のゴール数はゼロ。その結果、前節の0-1で敗れたガンバ大阪戦から2試合連続の無得点で引き分けている。

 指揮官は「この2試合、内容と結果が伴わないというか、今日も確かに0-0の勝ち点1で終わったが、やはり勝ちたかった思いが強い。勝てたのではないかというゲーム」と、勝利すべきゲームだったという感覚を語る。そのなかで、選手たちに要求する部分はやはりゴールであると話している。

「前節のガンバ大阪戦もそうでしたし、チャンスや決定機は作れていますけど、結果はゼロ点なので、チームとしてもこの課題に向き合っていかなければいけない。何とか改善して得点しなければ勝ち点3、勝利することはできない。本当にいろいろなことが要因にあると思うけれども、とにかく当事者がトレーニングからこだわって、積み上げてやっていくしかない」

 一方で大分の攻撃は、この浦和戦で言えばGK西川周作と1対1になったり、サイドからグラウンダーのボールにゴール前で完全にフリーで合わせたりといった、誰が見ても明確な決定機と呼べるほどのビッグチャンスがなかったのも事実だろう。相手と競りながらのシュートや、距離や角度が必ずしも良いと言い切れない場面、体を伸ばし切ったジャンプでようやく届くヘディングシュートなど、それなりに決める側の技術を要する場面が多かった。

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