「フットボールを愛しているが…」 グアルディオラ監督、過密日程の“危険性”を指摘
コロナ禍で過密な試合スケジュール、「あまりに多すぎる」と現状に苦言
マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督が「私はフットボールを愛しているが、あまりにも多すぎる」と、選手への負担が大きい過密日程に苦言を呈した。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じている。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、欧州各国リーグの多くは今年3月から3カ月以上の中断を挟んだ。そのため、プレミアリーグでは6月半ばの再開から約1カ月間に8から9試合ほどが詰め込まれる形になり、2019-20シーズン終了は7月までずれ込んだ。例年のような休暇とプレシーズン期間を十分に取れないまま、9月には20-21シーズンが開幕した。
過密日程による選手への負担が懸念されるなかで、以前から日程面の改善を訴えてきたグアルディオラ監督は「シーズンを終え、また新しいシーズンを始める。その繰り返し。8カ月、9カ月、10カ月の間に信じられないほどの数の試合をプレーするのはいいが、1カ月、2カ月と休みを取って選手を守るための準備をしなければいけない」と、準備期間不足の危険性を指摘している。
「以前のように5、6週間のプレシーズンがあればリラックスができ、選手たちも自分の生活を楽しむことができるが、今は10から15日で再スタートしなければいけない。
プレシーズンが始まり、プレシーズンに勝たなければいけない。それからコミュニティーシールドや初戦を迎える。これでは選手が怪我をするのは当たり前だ。毎日、全員が問題なく試合を終えることを祈るだけ。それしかできないんだ」
このように選手への負荷が大きくなりすぎていることを訴えたグアルディオラ監督。「フットボールを愛している。プレーするのも、テレビで見るのも、すべてが大好きだ」と誰よりも情熱を注ぐ指揮官をして、「(試合が)あまりに多すぎる」と現状に苦言を呈していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)