イタリア勢がCL、ELで全滅 ベスト8を前に姿を消すのは15年ぶりの屈辱
CL出場枠拡大への道のりは険しく…
イタリアサッカー界は欧州カップ戦の舞台で、15年ぶりとなる屈辱にまみれた。イタリア王者ユベントスは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦でバイエルンと激突。ベスト16屈指の好カードは延長戦にもつれ込む死闘となったが、2戦合計4-6で敗れた。昨季の準優勝チームが姿を消し、今季CLでのイタリア勢はすべて姿を消した。
一方、UEFAヨーロッパリーグ(EL)では、ラツィオがベスト16でスパルタ・プラハに2戦合計1-4で敗退。これでイタリア勢が、欧州カップ戦でベスト8を前に全滅。これは2000-01シーズン以来の屈辱となった。
イタリア国内の経済状況の悪化に加え、ウルトラスと呼ばれる過激サポーターの暴力行為などでスタジアムの治安が悪化し入場者数が激減。かつて「世界最強リーグ」と呼ばれたセリエAは近年競争力の減退が激しく、欧州の舞台での覇権を失って久しい。
現在イタリアに与えられるCL出場権はセリエA上位2チームが自動出場。3位はプレーオフを経てから本大会出場という流れになる。
CL出場枠の拡大に向け、イングランドとの差を縮めたかったが、イングランドはCL8強にマンチェスター・シティ、EL8強にリバプールが進出しており、その差は開くことになった。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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