バイエルン大逆転劇を生んだ19歳新星の非情な1G1A “保有元”ユベントスの野望を打ち砕く

今季からレンタル移籍中のコマンが、起死回生のアシスト&ダメ押し弾!

 バイエルン・ミュンヘンにレンタル移籍中のフランス代表FWキングスレー・コマンが、保有元のユベントスとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)16強の第2戦で、1得点1アシストと大爆発。延長戦にもつれ込んだ末の4-2勝利と8強進出に貢献している。自らの保有元である昨季ファイナリストの夢を断つ活躍を見せたが、「まったく悲しみはない」と勝負の世界の非情な一面を覗かせている。

 「貴婦人」の異名を持つユベントスの野望にトドメを刺したのは、ユーベで「期待の新星」と呼ばれた男だった。後半15分、シャビ・アロンソと交代でピッチに飛び出したコマンが試合の流れを一変させた。1-2で迎えた後半44分、ミュラーへのクロスで同点弾をアシスト。延長後半5分にはカウンターから独走し、左足でダメ押し弾を決めて怒涛の逆転勝利に貢献した。

 2014年にパリ・サンジェルマンからユベントスに5年契約で移籍した。背番号11を託されるなど将来を嘱望されたが、出場機会を求め、今季開幕前に2年間の期限付き移籍でバイエルンに加入。ジョゼップ・グアルディオラ監督の下、高速ウインガーとして才能を開花させている。28億円の買取オプションはついているが、保有権を持つのはユベントス。19歳の若武者は、古巣相手の一戦で出色のパフォーマンスを見せた。

 

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