3カ月ぶりの復活弾もファンの急死に心を痛めた香川 「チームにとっても悲しい出来事」

ゴール後に雄叫びも、試合後に事実を知らされ「素直に喜べない」

 ドルトムントの日本代表MF香川真司が、13日の本拠地マインツ戦で2016年初ゴールを挙げる活躍で2-0の勝利に貢献した。だが試合後の香川は、ゴール裏のサポーターが試合中に心筋梗塞で急死する悲劇に心を痛めていた。ブンデスリーガ公式サイトが報じている。

 香川は公式戦4試合ぶりに先発出場を果たした。そして、1-0のリードで迎えた後半28分、オーバメヤンのクロスに香川が中央で合わせる。無人のゴールに向かって、2016年初ゴールを蹴り込んだ。昨年12月5日以来となる今季5得点目。長い沈黙を破った香川はゴール後、スタンドに向かって雄叫びを上げた。

 だが、試合後に悲劇を知ったという。ゴール裏の80歳の男性が心臓発作を起こしていた。病院に運ばれたが、心筋梗塞で急死していた。

「試合後に(知りました)。ただ、ハーフタイムを終えて、後半からファンの様子が明らかに違っていたので、何かあったのかなと思っていました」

 スタンドのサポーターは後半から静まり返っていた。忠誠心に厚い黄色の壁と呼ばれるゴール裏の異常事態に、香川もただならぬ事態を察知しながらプレーしていたという。試合後に事実を聞くと、香川とチームメイトはショックを隠しきれなかったという。

 

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