マイナビ仙台DF國武愛美、移籍で火が付いた競争心 「いたら絶対に止めてくれる選手」への挑戦
なでしこリーグ入りからの連続出場は「54」でストップも、激しくなった競争を歓迎
なでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部マイナビベガルタ仙台レディースは、2020年シーズンに7人の新戦力を迎えた。FW池尻茉由と同じくなでしこジャパン(日本女子代表)経験者で、新たな挑戦を求めて移籍を決断したのがDF國武愛美だ。
【PR】ABEMA de DAZN、明治安田J1リーグの試合を毎節2試合無料生中継!
高校女子サッカーの名門・日ノ本学園高出身の國武は、武蔵丘短期大を経て、2017年になでしこリーグのノジマステラ神奈川相模原へ入団。1年目から全試合スタメン起用されると、2019年までの在籍3年間でリーグ戦54試合連続出場と一度も休むことピッチに立ち続けた。2018年7月にはなでしこジャパンに初選出され、Tournament of Nationsのブラジル戦でA代表初キャップも刻んでいる。
ノジマステラの中心選手を担っていたなかで、昨季終了後にマイナビ仙台への移籍を決断。その背景には、より激しいポジション争いでさらなる成長を遂げたいとの思いがあったと明かす。
「ノジマではずっと試合に出させてもらいました。自分の中で競争心が少し薄れていた部分があります。成長できているのか分からなくなって、移籍も考えるようになったタイミングでマイナビ仙台からオファーを頂きました。対戦していて良い意味ですごく“嫌なチーム”だったので、いろんな人に相談しながら移籍を決めました」
今年の開幕戦となった7月19日のリーグ第1節アルビレックス新潟レディース戦(0-1)、辛島啓珠監督はセンターバックにDF市瀬菜々と北原佳奈を起用し、國武はベンチ入りするも出番なし。なでしこリーグ入りから続いていた連続出場記録は「54」でストップした。ただ、レギュラーが確約されていない激しいポジション争いは、國武が望んでいたものだ。出場機会を得られず、チームも負けた悔しさによって、いっそう闘争心に火が付いたという。
「連続出場記録はあまり意識していませんでしたが、自分が試合に出て勝ちたいという気持ちが強くなりました。ベガルタには代表歴のある選手、経験豊富な選手がたくさんいて、センターバックも競争が激しい。(市瀬)菜々や(北原)佳奈さん、(坂井)優紀さんは1対1が強くて、見習わないといけない部分が多いです。そこはリスペクトして吸収しつつ、私もカバーリング、1対1の強さ、相手FWに自由を与えない動きはストロングポイントにしているところなので、負けない気持ちでやっていますし、このチームに来て本当に良かったと思います」