スイス調査機関が過払い選手を発表 1位のマンUはディマリアに41億円多く払い過ぎ

足元を見られた名門

 スイスに拠点を持つサッカー関連調査機関「CIESフットボール オブザーバー」は、今夏の移籍市場での移籍金払い過ぎ選手トップ3を選出した。
 トップは、やはりマンチェスター・ユナイテッドが英国史上最高の移籍金をつぎ込んでレアル・マドリードから獲得したアルゼンチン代表MFアンヘル・ディマリアの7495万ユーロ(約103億円)。本来の評価額よりも3000万ユーロ(約41億円)も多く違約金が支払われたと算出している。ルイス・ファン・ハール新監督が指揮を執る今季のマンチェスター・Uは、公式戦で勝ち星がなく、リーグカップ初戦で3部のMKドンズに0-4で敗れてしまった。昨季リーグ7位に終わったため、欧州カップ戦出場権もなく、有力選手には魅力の乏しい状況だった。OBの元イングランド代表MFポール・スコールズも「移籍市場においても競争力を失った」と嘆く始末で、白い巨人に完全に足元を見られた格好の名門は大金をマーケットに投入し続けた。
 2位は、チェルシーからパリ・サンジェルマンに移籍したブラジル代表DFダビド・ルイスの4950万ユーロ(約68億円)。オイルマネーで潤うPSGは2900万ユーロ余計に支払ったという。ブラジルワールドカップの終盤で不安定なプレーをホスト国のファンに見せてしまったストッパーの訂正額は、移籍金の半分以下というシビアな評価となってしまっている。
 3位はモナコからレアル・マドリードに移籍したコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスの8000万ユーロ(約110億円)。適正価格よりも2500万ユーロも多かったというが、ブラジルW杯での活躍で、レアル側の評価額が一気に跳ね上がった格好だ。

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