“悲劇”続いたセビージャ監督、EL優勝に“号泣” 英雄たちへ「我々を愛している全ての人に贈る」

フレン・ロペテギ監督率いるセビージャが史上最多6度目の優勝を達成【写真:AP】
フレン・ロペテギ監督率いるセビージャが史上最多6度目の優勝を達成【写真:AP】

フレン・ロペテギ監督率いるセビージャが史上最多6度目の優勝を達成

 フレン・ロペテギ監督率いるセビージャ(スペイン)は現地時間21日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝でインテル(イタリア)に3-2で勝利し、前身のUEFAカップを含めて史上最多6度目の優勝を果たした。指揮官は悲願のタイトル獲得に涙を流し「プエルタやレジェス、我々を愛する全ての人に送る」と喜びを表現した。スペイン紙「マルカ」が報じている。

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 苦難を乗り越えてのビッグタイトル獲得だ。ロペテギ監督は2016年にスペイン代表監督に就任し、欧州予選を勝ち抜いて18年ロシア・ワールドカップ出場権を獲得するも、その後にレアル・マドリードとの二重契約問題が発覚。本大会開幕直前に電撃解任された。その後、レアルでも成績不振から半年足らずで解任されるなど悲劇が続いた。

 しかし昨夏にセビージャの新監督に就任すると、ラ・リーガではレアル・マドリード、バルセロナ、アトレティコ・マドリードの3強に次ぐ4位フィニッシュに成功。そしてEL優勝で充実のシーズンに花を添えた。

 インテル戦の勝利後、ロペテギ監督はピッチで涙を流し、「私にとって大きな喜び。全てのセビージャファンのための勝利だ」と語った。若くしてこの世を去ったアントニオ・プエルタやホセ・アントニオ・レジェスら元セビージャのスターたちにも捧げるタイトルでもあると感情的なコメントを残している。

「我々は素晴らしいクラブで、みんなが貢献し、助けてくれる。(新型コロナウイルスの)パンデミックによって外に出て祝福することができないファンに贈る勝利だ。彼らには気をつけてほしいが、できる限りの方法で祝福しよう。タイトルは彼らのものだ。プエルタやレジェス、そして我々を愛している全ての人に贈るよ」

 監督としてクラブレベルでは初のタイトル獲得となったロペテギ監督。数々の困難を乗り越えた末にたどり着いた栄冠だけに、感慨もひとしおだったようだ。

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