なぜVARが適応されず? ELで起きたPK失敗に海外物議 “2つの疑惑プレー“を指摘
ウルブスFWヒメネスが痛恨のPK 失敗も…セビージャ守備陣の対応に疑問符
ウォルバーハンプトンは現地時間11日、UEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝でセビージャと対戦し、0-1で敗れた。試合序盤にPKのビッグチャンスを逃したことが響いたなか、FWラウール・ヒメネスがシュートを打つ際のセビージャ守備陣の対応が物議を呼んでいる。
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試合が重要な局面を迎えたのは前半11分だった。カウンターからFWアダマ・トラオレが相手DFジエゴ・カルロスに倒され、PKを獲得。ヒメネスがキッカーを務めたが、相手GKヤシン・ブヌのセーブに遭い、弾き返されたボールもすぐさま詰め寄った相手守備陣にクリアされてしまった。
このシーンについて、スペイン紙「マルカ」は「ブヌはヒメネスのPKをストップしたが、彼はゴールライン上にいたのか否か?」と見出しを打ち、疑念の残るプレーだったことを指摘。ヒメネスがPKを蹴る際、助走の段階からブヌはボディフェイントを入れながら前のめりになっていた。シュートの瞬間もゴールラインより前方に立っていたように見えた。
さらに、ヒメネスがボールを蹴る前の時点でペナルティーエリア内にセビージャのフィールドプレーヤー2選手が入っていたことが確認されている。本来であればやり直しとなるはずが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認も施されず。後半43分に決勝点を奪われたことで、結果的にこのPKミスが響く結果となった。
記事では、「テレビのリプレーは、メキシコ人が足を振り抜く時点でGKがゴールラインを踏んでいないことを映し出していた。さらに、セビージャの2選手がシュートの前にボックス内に侵入していた。しかし、いずれもVARは適応されなかった」と説明している。このPKがやり直しとなっていたら、勝敗もまた変わっていたのかもしれない。