食野亮太郎、“東京五輪経由A代表行き”の未来 “激戦区”に参戦「そこでしか生き残れない」

昨年まで年代別代表の招集歴はなし…五輪代表“候補”までの道

「アジアの大会でチームとして3得点しかできていなかったのが問題。いくら相手が引いていたからといっても、攻撃的なポジションの自分からしたらもっと点を取らないといけないし、仕掛けないといけなかったかなと。守備の問題もあったかもしれませんが、やっぱり攻撃陣が3点じゃ何も言えない。磨くところはそこかなと思います。終わった後に結構メディアにも書かれていましたが、僕はそういうのを見たら『見返してやる』という気持ちが強くなるタイプなので、本番で『絶対に勝つぞ』と思いましたね。そういう意味では自分の成長があってこそ」

 U-23日本代表において、食野の主戦場であるシャドーはすでにA代表で活躍するMF久保建英(マジョルカ)や、G大阪アカデミー時代の同期であるMF堂安律(PSV)をはじめ、実力者が揃う“激戦区”。そのなかでも食野は、直近の代表活動で存在感を示してきた。1年後に延期となった東京五輪本大会に向けて、メンバー入りするために必要なことも整理している。

「みんなそれぞれ特長は違いますし、僕は前に仕掛けてアクションするタイプ。ゴール前で点やアシストに絡めるのが自分の特長だと思うので、その特長を生かしてプレーすれば候補に入っていけるんじゃないかと思います。他の選手と比較するわけじゃないですけど、そこでしか生き残れないし、そこにこだわって勝負していきたいです。」

 昨年10月にU-23日本代表へ初招集されるまで、年代別代表の選出歴はなかった。決して“エリート”とは言えない。それでも泥臭く、目標は明確に持ち続けてきた。もちろん、A代表入り、そしてワールドカップ(W杯)出場は絶対に叶えなければいけない夢だ。

「僕は年代別代表に入ったことがありませんでしたが、最後にA代表に入ったやつが勝ちやと思っていました。W杯に出て活躍すれば、誰も年代別代表に入っていないとか言わないと思うし、日本でサッカー選手をやらせてもらっている以上、『最後にA代表に入ってやる』という気持ちはずっと持っていましたね。ただ、今は年代別代表に呼んでもらえるようになって、五輪に出たい気持ちは強くなっています」

 目の前の目標を一つずつ確実にクリアして、海外移籍まで掴み取った22歳。思い描く未来も必ず実現させるだろう。そう思わせてくれる実直さが、食野にはある。

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(FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi)



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