レアル会長、今夏の“ビッグディール”否定 新型コロナ禍の影響…「状況は非常に悪い」
レアルはリーグ制覇を達成も、補強費は節減が求められる状況に
レアル・マドリードは新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による影響でクラブの財政状況が悪化し、今夏は補強費の節減が求められる状況にあるという。フロレンティーノ・ペレス会長は、この夏の移籍市場ではビッグディールは結ばないと明言したと、英紙「デイリー・メール」が伝えている。
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レアルは現地時間16日に行われたリーガ・エスパニョーラ第37節のビジャレアル戦に2-1で勝利を収め、2016-17シーズン以来、3シーズンぶり34回目となるリーグ優勝に輝いた。
昨季途中から再就任したジネディーヌ・ジダン監督は、2連覇中のバルセロナを抑えてのタイトル奪還に特別な喜びを感じているようだが、記事では「もし今夏にさらなる補強を望んでいるようなら、新型コロナウイルスのパンデミックがクラブの財政に有害な影響をもたらしたという会長の言葉にがっかりすることだろう」と綴り、地元ラジオ局「オンダ・セロ」の番組「El Transistor」に出演した際のペレス会長のコメントを紹介している。
「状況は非常に悪い。選手たちに給与カットを要求して、新たな契約をするというのは難しい。補強は急ぎではない。状況が変われば、マドリードは再び最高の契約を結ぶことができる」
毎年、夏の移籍市場でまさに“銀河系級”のビッグディールを成立させ、欧州最高クラスの選手たちを獲得してきたレアル。今年もレバークーゼンのドイツ代表MFカイ・ハフェルツの名前が挙がっていたが、今回のペレス会長の発言により、獲得の可能性は薄くなった。
レアルの去就に関しては、マジョルカに期限付き移籍中の日本代表MF久保建英の今後も注目されている。スペイン挑戦1年目で期待を上回る活躍を見せ、来季は再び期限付き移籍となることが有力視されているが、チームの財政状況や強化方針は、その動向にも影響を与えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)