元ユナイテッドFWへの人種差別で12歳少年が逮捕 リーグも声明「全く許容できない」

クリスタル・パレスに所属するFWウィルフレッド・ザハ【写真:Getty Images】
クリスタル・パレスに所属するFWウィルフレッド・ザハ【写真:Getty Images】

クリスタル・パレスのFWザハがSNS上で人種差別的なメッセージを受け取る

 クリスタル・パレスのコートジボワール代表FWウィルフレッド・ザハに対する人種差別的行為により、12歳の少年が逮捕されたと英衛星放送「スカイ・スポーツ」などが一斉に報じた。これを受け、英プレミアリーグも「全く許容できない」と声明を発表した。

 かつてマンチェスター・ユナイテッドでプレーし、元日本代表MF香川真司(サラゴサ)とも同僚だったザハ。現地時間12日、自身のSNSで「今日はこれで目を覚ました」と投稿し、自身のアカウントに人種差別的なメッセージや画像が送られてきたことを明らかにした。

 同日に行われたアストン・ビラ対クリスタル・パレス(0-2)の試合後、英ウェスト・ミッドランズ州の地元警察はこのダイレクトメッセージを送った12歳の少年を逮捕にしたことを明らかにした。

「スカイ・スポーツ」によれば、プレミアリーグがオンラインでの差別的発言や誹謗中傷などを選手たちが報告するための新しいシステムを導入してからわずか2週間後の出来事だと報じている。

 クリスタル・パレスを率いるロイ・ホジソン監督は「試合の当日、選手がこのような卑劣な行為で目を覚ますなんて本当に悲しい。ウィルフ(ザハ)が人々に気付かせたことは正しいことだと思う。黙っていてはいけないと思うよ」とコメントし、被害を報告したザハを擁護した。

 またプレミアリーグも公式サイト、公式SNSを通じて声明を発表。「このような行為は全く許容できない」とザハへのサポートと、人種差別行為の撲滅に断固として立ち向かう姿勢を示した。

 今年5月にアメリカのミネアポリスで起きた警察官による黒人男性殺害事件でも人種差別が問題視され、全世界的に「ブラック・ライヴス・マター(黒人の命は大切)」運動が広がっている。そうしたなかで、12歳の少年が逮捕されたこの衝撃は大きな波紋を呼びそうだ。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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