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小さな魔法使いに復調の兆し 香川が強敵相手にゴールを演出し、英メディアも高評価
決定機を逃したことにはチクリ
ドルトムントの日本代表MF香川真司は、18日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)FCポルト(ポルトガル)戦で得点の起点になるなど、まずまずの活躍で復調の兆しを見せていた。その活躍ぶりは、2年間プレーしたイングランドにも届いている。英地元メディアでは高評価を受け、「気持ちが乗っていた」と評された。
英サッカー情報サイト「Squawka」では、この試合の採点(10点満点)を公開。香川は他4選手と並ぶ7点の合格点を与えられている。好守に貢献した主将DFマッツ・フンメルス、先制点のDFウカシュ・ピシュチェク、2アシストのヘンリク・ムヒタリ アン、チームに貴重な追加点をもたらしたMFマルコ・ロイスの4選手がトップタイの8点で、香川の採点はそれに次ぐ高評価だった。
「このプレーメーカーは、この夜気分が乗っていた。わずかではあったが素晴らしいスキルも見せようと試みていた。前半には得点すべきシーンがあったが、シュートは枠外に外れた。後半、スコアシートに彼の名前を記そうとトライしていた。(2点目のシーンでは)ドルトムントのワンダフルなパス回しを見事に仕上げてみせたが、シュートはまたしても枠外だった」
香川の動きについては、このように寸評されていた。決定機を逃したシーンについては、苦言を呈されたが、その技術と貴重な2点目の起点となった正確なパスについては称賛された。
トーマス・ トゥヘル監督の下、開幕からレギュラーとして出場を続けていたが、昨年12月ごろからベンチスタートが増えるなど苦難の時を迎えていた。それでも、間接的とはいえ得点に絡んだことで、本人も「気分的に少し楽になった」と一定の手応えを感じていた。強豪ポルト相手の勝利に貢献した自信も、精神面に好影響をもたらすかもしれない。ドルトムントの“小さな魔法使い”が復調に向けた第一歩を踏み出した。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images