風変わりな言動のカルトヒーロー

　アーセナル時代にはその才能を高く評価され、ズラタン・イブラヒモビッチ級の逸材とも言われていた。2010年の南アフリカW杯では、グループステージで対戦した日本代表との試合にも先発出場していた。しかし、期待された活躍を披露することはできず、スターダムをのし上がることはでなかった。飲酒運転や自宅マンションの鍵を破壊し、器物損壊の罪で逮捕されるなど、ピッチ外での奇行ばかりが注目されるようになり、風変わりな性格から、サポーターからは「ベントナー卿」と呼ばれた。イングランドの男爵から正式に土地を譲られ、正式に男爵となるなど、プレー以外の部分でカルト的な人気を博していた。

　お騒がせストライカーは、ビッグネームの爆買い補強を繰り返し、話題をさらった中国で復活を果たすことはできるのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images