アーセナルのアーセン・ベンゲル監督が語る閉幕迫る移籍市場 「最後の2、3日はポーカーの勝負なんだ」

駆け引きが始まる

 アーセナルのアーセン・ベンゲル監督は、閉幕迫る移籍市場最終日の各クラブの駆け引きについて、「ポーカーゲーム」と称した。英国営放送「BBC」が報じている。

 昨夏、アーセナルはレアル・マドリードからドイツ代表MFメスト・エジルを獲得し、マーケットでの勝ち組となった。31日にレスターシティ戦を迎えるフランス人指揮官はこう語った。

「私は移籍ウインドウの最終日において、かなり積極的に参戦することになるだろう。最後の瞬間まで警戒心を解かないつもりだ。多くのクラブがマーケットに参入する。お互いがお互いを理解している。最後の2、3日はポーカーの勝負なんだ」

 ここから代理人とクラブ、選手、それにメディアというそれぞれの思惑が交錯する虚々実々の駆け引きが展開されていく。知将は、まるでそれを楽しむような所作だった。

「この数日間はたくさんのうそが流布している。本当にその選手を求めているのは1つのクラブだけなのに、全員が同じ選手に興味を持っているということになっている」

 ガナーズには現在、明確な補強ポイントが存在する。フランス代表FWオリビエ・ジルーが23日のエバートン戦で左足脛骨(けいこつ)を骨折し、年内の復帰が絶望的となっている。

「シーズンの成功は1人の選手を補強するか、どうかではない。チームの強化につながるかどうかが大事。ここ2年間で証明しているが、もしも資金を投下すべきだと判断すれば、われわれは投下する」

 ポーカーの達人は補強候補の具体名を出すことなく、見えざる敵との駆け引きに集中していた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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