15連勝で首位浮上もけが人続出のユベントス 主力全滅のCBは危機的状況に
ナポリ戦でボヌッチが負傷交代 CLバイエルン戦の出場も微妙か
ナポリとの首位決戦を1-0で制し、リーグ序盤のもたつきから怒涛の15連勝で今季初の首位に立ったイタリアの絶対王者ユベントス。5連覇へ向けて勢いに乗る一方、現在のチームは負傷者が続出する満身創痍の状況に陥っている。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
特に危機的な状況にあるのは最終ラインだ。ここ2週間ほどで、ウルグアイ代表DFマルティン・カセレスとイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが相次いで離脱。センターバックが3人しかいなくなるという状況に陥り、このナポリ戦も普段の3バックシステムではなく4バックで臨んだ。
しかし、このゲームでもアクシデントが起こってしまう。イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチが前半16分に味方と交錯すると、ベンチのマッシミリアーノ・アッレグリ監督はすぐに交代を準備。痛みを抱えながらボヌッチはプレーを継続し、同35分にはナポリのアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインへのピンポイントクロスを決死のダイビングで足を伸ばしてコースを変えるなど奮闘した。しかし、後半7分に自らベンチに交代を要求。DFダニエレ・ルガーニとの交代となった。
ユベントスは来週のボローニャ戦を経て、23日にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で、ドイツ王者のバイエルン・ミュンヘンと対戦する。ボヌッチのバイエルン戦への出場は微妙とされ、最悪の場合はイタリア代表DFアンドレア・バルザーリとDFルガーニのセンターバックコンビで、この一戦に臨まなければならない。
CLのベスト16で屈指の名門対決となったバイエルン戦に手負いの状態で臨むことになりそうなイタリアの絶対王者は、苦境をはね返して昨季ファイナリストの意地を見せることができるだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images