“ご意見番”カッサーノがイカルディに苦言 「インテルでプレーする姿を2度と見ることはない」

ご意見番のカッサーノ氏(左)がPSGのイカルディに苦言【写真:Getty Images】
ご意見番のカッサーノ氏(左)がPSGのイカルディに苦言【写真:Getty Images】

PSGが買い取りに必要とされる84億円に見合うだけの価値はないと厳しい見解

 現役時代にイタリア代表FWとして活躍すると同時に、問題行動によるお騒がせ者としても知られたアントニオ・カッサーノ氏が、イタリア人ジャーナリストのピエルルイジ・パルド氏のインスタライブに登場。インテルからパリ・サンジェルマン(PSG)に期限付き移籍中のアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディに手厳しい言葉を残している。

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 カッサーノは現役時代に確かなテクニックの持ち主でありながら、度重なる監督への反抗的な行為や、同僚へのイタズラ、女性問題などでネガティブな意味で有名な側面があった。なかでも、ローマ時代にレジェンドクラスのストライカーだった元アルゼンチン代表FWガブリエル・バティストゥータのコーヒーに大量の砂糖を投入してつかみ合いの喧嘩に発展したエピソードなどが有名だ。

 一方で引退後は確かなコメントを残すイタリアサッカー界のご意見番として定着。そして、今回の対象はインテルからPSGに期限付き移籍中のイカルディとなった。両者に直接的な因縁はないが、昨季にイカルディが契約延長を巡ってクラブと対立した際、代理人で妻のワンダ・ナラ氏がSNSでクラブ批判を展開して大炎上した。

 そのイカルディがキャプテンをはく奪されて出場機会も失った時期に、ワンダ・ナラ氏と番組で共演した際にカッサーノは「お前のせいだ」「これでインテルから出ていくしかなくなった」と面と向かって痛罵していた。

 カッサーノはPSGが必要な買い取りオプションの金額とされる7000万ユーロ(約84億円)について「この新型コロナウイルスの後の世界で、彼のような選手にこんな金額を支払うクラブがあるのか。その価値は知らないし、誰がそんな金額を支払えるのかも知らない。ただハッキリしているのは、インテルでプレーする姿を2度と見ることはないということだ」と痛烈な言葉を残した。

 イカルディの合意も必要とされる買い取りオプションの行使はPSGが望んでいるとされるが、そこにはいわゆる“転売”とも言える即座に他クラブへ売却するプランや、PSGを足掛かりにイタリアへの復帰を画策するイカルディ側の狙いもあるとされる。

 ただし、インテルとの関係が壊れている状態なのは間違いないところだと言えそうだ。そして、カッサーノはお騒がせ妻が代理人を務める限り、イカルディに厳しいコメントをするのは変わらないのかもしれない。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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