日本人女子セリエA選手が感じた新型コロナの脅威 イタリアの現実と日本の危機感への懸念

UPCタバニャッコでプレーするDF加藤みづほが語るイタリアの現状とは【写真:本人提供】
UPCタバニャッコでプレーするDF加藤みづほが語るイタリアの現状とは【写真:本人提供】

タバニャッコ所属の加藤みづほ、コロナ問題当初は「イタリアの人は危機感が薄かった」

 中国・武漢を発生源とした新型コロナウイルスの影響で、世界各国のリーグ戦は中断を余儀なくされている。とりわけ、イタリアは初の感染者が確認された1月末に緊急事態宣言が出されるも、ウイルスによる死者数は世界で最も多く(1万6523人/米ジョンズ・ホプキンス大学調べ7日10時30分時点)、感染者数も同3位(13万2547人)と深刻な状況が続く。果たして、現地イタリアの選手は日々どのように過ごしているのか。女子1部・セリエAのUPCタバニャッコでプレーするDF加藤みづほに現状を訊いた。

 イタリアは1月末、新型コロナウイルスが発生したとされる中国・武漢市からイタリアに観光で訪れていた中国人2人が旅行中に発症。即座に政府は非常事態を宣言したが、世界都市ミラノがある北部ロンバルディア州を中心に感染者が恐るべきスピードで増え続け、約2カ月で死者数は1万5000人を超えた。

 3月9日にジュゼッペ・コンテ首相が、男女1部セリエAを含めた国内のスポーツイベントを4月3日まで中止すると発表。その後、ユベントスのイタリア代表DFダニエレ・ルガーニやフランス代表MFブレーズ・マテュイディ、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラらサッカー選手にも感染者が発覚した。加藤が所属するタバニャッコは、3月第1週までは練習前後に検温するなど細心の注意を払いながら活動を続けていたが、第3週に入って活動停止に至ったという。

「私が住んでいるイタリア北東部のタバニャッコはスロベニアとの国境に近い場所で、多くの感染者を出した(北部の)ロンバルディア州ほど深刻な状況には直面していません。ただ当初、イタリアの人々は危機感が薄かったように感じます。文化というか、お国柄の違いもあったのかなと。イタリア人は非常にポジティブなので。今は理由のない外出は禁止されていて、許可証が必要。規制に違反すれば、罰金3000ユーロ(約36万円)が科されます。外出は散歩がてらに買い物を週1~2回する程度です」

 なでしこジャパン(日本女子代表)選出歴のあるMF國澤志乃、イングランド出身DFミリー・チャンダラーナ、スロベニア出身のMFララ・イバヌッサとFWニカ・バブニックの5人でルームシェアしていた寮の部屋は、現在はチャンダラーナと2人のみ。毎日フィジカルトレーナーから送られてくるメニューを室内でこなし、コンディション維持に努めていると加藤は語る。

「今の状況になる前から早起きはしていたので、朝は5~6時に起床。朝に腕立て伏せを含めて上半身の筋トレを1時間半くらいやってから、YouTubeを見たり一度リラックスします。それからお昼を食べて、午後にバランスディスクやメディシンボールを使ったりして下半身のトレーニングをまた1時間半くらい。夜は基本的にゆっくりしていますけど、今は普段よりもSNSやブログを更新するように心がけています。シーズン中になかなか発信できないので、いつも見てくれている人に触れ合えるようにしています」

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