東京五輪延期、Jリーグへの影響は? 平日開催増、選手の調整難、開幕前倒し…課題山積

選手の十分なオフ期間がないまま、来シーズン突入の可能性

 今シーズンに関しては天皇杯がJ1クラブは4回戦から、J2は昨シーズンの順位にしたがってシードされることが決定。ルヴァン杯も中断期間がさらに長くなった場合はグループステージを止めて、いきなりトーナメントになる可能性も残されている。五輪延期の合意により、来年のスケジュールはかなりタイトになるのが必至で、やはりなんらかの調整が必要になるだろう。

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 試合数が増えて五輪の中断期間もあると、2月21日に開幕した今年と同じかそれ以上に、開幕を早める必要が出てくるかもしれない。今回の中断期間では各クラブでオフも設けながら備えているが、シーズンが終わってからまともなオフを取れずに、次のシーズンに向けたキャンプがスタートする流れも十分に考えられる。

 選手も2年続けての短いオフとなれば、コンディション調整が難しくなるだろう。現時点で五輪開催の時期は正式決定していないが、2年続けて五輪の影響を受けるとなれば、当然しわ寄せも大きくなる。そのなかでいかにベストの行動を取って行けるかが、クラブや選手の結果に関わってくるのは間違いない。

(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)



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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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