リオ行きを決めた劇的弾! 後半ATに原川の一撃が決まり日本が6大会連続の五輪出場

一進一退の攻防も最後に待っていたドラマ

 後半はイラクペースの立ち上がりになった。同5分、イラクのMFアムジェド・アトワン・カディムに強烈なミドルシュートを放たれたが、GK櫛引が素晴らしい反応で弾き出した。同15分前後からは日本がペースを奪い返し、両サイドを使った攻撃を仕掛けていった。

 日本はFW鈴木が足をつるアクシデントに見舞われ、手倉森誠監督はFWオナイウ阿道の投入を決断。同23分に最初の交代カードを切った。続く同33分にはFW久保からFW浅野拓磨にスイッチ。2トップを入れ替え、決勝ゴールを狙いにいく采配を見せた。

 ドラマは最後の最後に待っていた。後半アディショナルタイム3分、右サイドからMF南野拓実が挙げたクロスを相手GKが飛び出してパンチング。ペナルティーエリアわずかに外でボールを拾ったMF原川が左足を振り抜くと、ボールは一直線にゴールに突き刺さった。これが劇的な決勝ゴールになり、2-1の日本勝利でタイムアップ。1996年のアトランタ五輪から続く連続出場を6大会に伸ばした。

 試合後のピッチでは手倉森監督やスタッフ、ベンチメンバーも含めて歓喜の輪が広がった。五輪出場が決まり、リオへの手土産としてアジアの頂点を目指す決勝戦は、30日にカタールと韓国の勝者と行われる。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

田口有史●写真 photo by Yukihito Taguchi

 

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