揺れる名門ミラン…クラブ幹部のボバンが経営陣と決裂 “内部抗争”の末に退任決断か

ミランCFOのズボニミール・ボバン氏【写真:Getty Images】
ミランCFOのズボニミール・ボバン氏【写真:Getty Images】

すでに選手たちに別れを告げたと伊紙報道、マルディーニ氏の去就は不透明

 イタリア・セリエAの名門ACミランで今季からチーフフットボールオフィサー(CFO)を務めている元クロアチア代表の英雄ズボニミール・ボバン氏について、イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」はすでに退任が決まって発表待ちの状況だと報じている。

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 ボバン氏は復権を目指す古巣に、国際サッカー連盟(FIFA)の仕事を辞して戻ってきた。元イタリア代表DFパオロ・マルディーニ氏と強化部門の幹部としてタッグを組み、立て直しを模索した。その一環として、経営権を持つ米ファンド「エリオット・マネジメント」が若手への切り替えを求めているなかで、冬の移籍市場でかつてのエースである元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチを獲得。経験を持つ選手の重要性を説いていた。

 しかし、来季の監督人事を巡ってエリオット側はアーセナルから約1年前にやって来たイヴァン・ガジディス最高経営責任者(CEO)とタッグを組み、ラルフ・ラングニック氏の招聘を画策。出し抜かれた格好となったボバン氏とマルディーニ氏は、不快感を示していた。

 その対立構造のなかで、ボバン氏はすでに経営サイドと完全に決裂。すでに退任が決定して、3月3日にロッカールームで選手たちに別れを告げたという。伊メディアでは、経営陣に対し1シーズンの報酬全額を受け取ることは譲れないという交渉が進んでいるとされたが、退任そのものは発表待ちの状況であるとされた。

 マルディーニ氏も退任するかは微妙な情勢とされるが、ボバン氏がクラブを去ることは確実だと言えそうだ。名門復活を目指すことは共有できていても、その手法を巡って対立している内部抗争の混乱は、まずはかつての「10番」が1シーズンを待たずにクラブを去ることが表面化しようとしている。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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