「お前はアジア人なんだから…」 本田参戦のブラジル、日本人FWが語る現地の“厳しい視線”
【東城利哉が語るブラジルサッカー|後編】現地で8年戦う日本人FWが解説、ブラジル最高峰の“全国選手権”
元日本代表MF本田圭佑が移籍したブラジルのボタフォゴは、リオデジャネイロに本拠地を置き、現在リオデジャネイロ州選手権(1部/以下リオ州選手権)の真っ最中だ。そして5月からはブラジル全国選手権(1部)を戦うが、それはいったいどんなリーグなのか。18歳だった2012年から現在までブラジルでプレーし、両リーグを知るフリブルゲンセ(リオ州選手権2部)のFW東城利哉に解説してもらった。後編はブラジル全国選手権について聞いた。
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毎年5月から12月にかけ、約8カ月間にわたって繰り広げられるブラジル全国選手権1部。東城はサンタカタリーナ州にあるアヴァイに所属していた15年と17年に同リーグを経験。試合出場こそなかったものの、15年には半分以上の試合でベンチ入り。17年は怪我もありベンチ入りは約10試合にとどまったが、ブラジル最高峰のリーグを目の前で見てきた。
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――ブラジル全国選手権1部とは、どんなリーグですか?
「ブラジルの最高峰のリーグです。現地ではカンピオナート・ブラジレイロ・セリエAと言われています。20チームがホーム&アウェーで計38試合を戦い、王者を決めます。上位6チームは翌年のコパ・リベルタドーレス出場権、7、8位は同予選出場権、9位から14位はコパ・スダメリカーナ出場権が与えられます。下位4チームは2部に自動降格します。選手のレベルはもちろん高く、どの選手も上手いです。欧州でのプレー経験者やJリーグ経験者も多いですね」
――ブラジル全国選手権で大変だったのは、どんなことでしたか?
「街によって気候が違うことでした。僕がいたアヴァイはブラジル南部の都市フロリアノポリスにあり、夏は暑く、冬は寒い気候です。でも北に行けば行くほど年中暑くて、日本よりはカラッとしているとはいえ、湿度も高くなる。グラウンドコンディションはどのスタジアムもいいので、リオ州選手権のようにスタジアムのピッチコンディションに応じて戦い方を変える必要はなかったんですが、アウェーの時は暑さが原因で選手たちが思ったほどパフォーマンスを出せない時もありました」