引退から2年以上が経過も、アマチュアレベルで見えた美技が話題に

　元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティ氏は現役時代、ローマ一筋の選手人生を送り、クラブレジェンドとして名を馳せた。2017年には現役を引退したが、今でもその技術は健在のようだ。

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　ユース時代からローマ一筋で育ったトッティ氏は、トップチーム昇格後には22歳の若さでキャプテンを務めるなど、クラブの象徴的な存在として活躍。2000-01シーズンには元日本代表MF中田英寿氏とも共闘し、自身初のスクデットを獲得した。その後も各国ビッグクラブからの関心が報じられるなかでもローマで戦い続け、2017年5月に引退。引退後はローマのフロント入りを果たしたが、昨夏に退団している。

　引退後もたびたび、8人制サッカーなどの舞台で持ち前の技術を発揮して話題をさらってきたトッティ氏だが、今回もアマチュアレベルの試合で見せた美技が話題となっている。

　拡散されている動画に収められているのは、ペナルティーエリアすぐ外からのFKをトッティ氏が蹴る様子。助走をとってボールに近づくと、最後はボールを下側から優しく蹴り上げるチップキックでシュート。強烈なシュートを予測して飛び出してきたGKをあざ笑うかのように、優雅な軌道を描いたボールはゴールネットに吸い込まれていった。

　英スポーツメディア「The Athletic」が「フランチェスコ・トッティ：ローマの王は今、8人制リーグの王になる」と称賛すれば、英紙「スコティッシュ・サン」は「43歳のトッティ、驚くべきパネンカFKで往年のプレーを思い起こさせる」との見出しで、この“美技”に言及。「多くの選手は引退後に人々から忘れられていくが、フランチェスコ・トッティにはその心配がない」と、引退後も注目され続けるトッティ氏を称えている。

　現役時代は圧倒的な技術でローマの攻撃を彩っていたトッティ氏。プロ生活を終えても、ピッチ上でファンを魅了するプレーを見せて続けている。