伝統のダービーで再び輝いたチェルシーの悪童 天敵に敗れたアーセナルは首位陥落

アーセナルの「お得意様ぶり」は変わらず

 恨み節のベンゲル監督はプラン変更を余儀なくされ、この日1トップに入っていたフランス代表FWオリビエ・ジルーに代えてセンターバックのブラジル人DFガブリエルを投入せざるを得なくなった。そして直後の前半23分、右サイドに流れたボールをセルビア代表DFブラニスラフ・イバノビッチが折り返したところをコスタが押し込み、先制に成功する。

 数的不利なチームが失点してしまったことで、アーセナルはさらに苦しい展開になった。トップの位置にポジションを移したドイツ代表MFメスト・エジルを中心に攻めるものの、センターフォワード不在が響きゴールは遠かった。後半12分には目立つことのできなかったコスタリカ代表FWジョエル・キャンベルに代えて、怪我から復帰したエースのチリ代表FWアレクシス・サンチェスを投入。前線の活性化を図り、総力戦でゴールを目指したが1点が遠く、そのまま0-1で敗れた。

 天敵ジョゼ・モウリーニョ前監督が率いていた時代からベンゲル監督にとって苦手とするチェルシーだが、「BBC」によればここリーグ戦23試合でわずか3勝だという。今季も降格危機のチェルシー相手に2敗と、完全な「お得意様」と化している。

 悪童コスタが輝くという、アーセナルにとっては最悪の展開でレスターに首位の座を明け渡し、3位に転落した。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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